2006/9/23 土曜日

敵は・・・無駄使い

Filed under: 日々雑感,時代 — patra @ 2:16:32

先週、父の名前で丸善から郵便が届いたので、中を開いた母が蒼くなって私にその封筒を押しつけて寄越した。
見るといきなり請求金額を下記に振込みください!と振り込み用紙が同封されている。父が生前,年間購読をしていたアンティクイティ(考古学の本)への請求書だった。金額は年4回配本で4万円以上の額である。

母はてっきり父が不払いのまま死んじゃった、と思い込み慌てて会計係の私に見せたのだ。
確かその本は生前、父が購読を断ったはずなのでそのまま破棄しても良いのだが確認の電話を入れてみることにした。案の定
『もう一度購読希望があるなら振り込んでもらうつもりでのご案内です』と女子社員がノンシャランと答える。『そちらで破棄してくださって結構です』とも。

面妖なり、ならば再度購読希望なさいますか?の但し書きが有ってしかるべしだろう。

何も断り書きもなく請求書と振り込み用紙を送付してくるやり方は老舗の、天下の丸善ともあろう会社とも思えない。これでは 近頃流行の老人への振り込め詐欺となんら変わりがない、母のように錯覚する老人が居たららどうするのか!?ちょっと怒りで口調がキツくなり文句を言い、電話を切ろうとすると『待ってください!請求書の番号を教えてください!じゃないと来年も請求書がそちらへ又行ってしまいますから』
に更に怒り心頭・・・・。
何かおかしくは無いだろうか?
商売としての基本のルールが既に間違えているのに店員の対応に仰け反った。

もう1度購入依頼を確認するのが目的ならば、商売人ならば、老舗ならば、顧客に丁寧に電話で確認を取る方が親切且つ安上がりではないだろうか?
請求書と振り込み用紙を顧客側に破棄させる手間と切っ手代他の経費を考えても理に叶っていない。
いきなり請求書と振り込み用紙を何の断わり書きもなく送りつける商法に、ある卑しさの兆しを感じてしまうと言ったら言い過ぎだろうか?

公的機関や会社の無駄が気になってしまう。

区役所の通知がわが家のような3世代同居所帯に、まったく同じ文面内容で3通も個別封筒で送られる時にも、いくら国の財政とはいえ嫌な気持ちに襲われる。無駄なことが世の中には一杯溢れている。政治、役所、会社、商売の仕方などそのトップたる人々はどれだけ末端の仕事の無駄を理解し、把握しているのか、ぜひ知りたい。

内実はアメリカに次ぐ大借金国にも拘らず経済大国だなんて調子に乗り錯覚しているから、基本精神がドンドンズレてきてしまうのだろう。

『再度購読頂けるようでしたら同封の振り込み用紙がお役に立ちます。』

こんな謙虚で正直な一言が、信頼と営業に繋がるのだ。なぜ企画時に添えられなかったのだろう。

先日購入した足湯美人にしても<保温機能はついてません>と何故明記しないのか?、基本的な仕組みを曖昧にし何処にも表記されないお湯の冷める足湯?これでは商売人の誠意を疑う。

もう既に結果の出てしまった首班選挙の票の割合を何度も何度も繰り返すマスコミの愚。
あらゆる無作為、無防備の氾濫が日本をアジアから尊敬されない3流にしているのである。人のお金だといってもお金は天下の回りもの、結局は日本の損失に繋がるのが解ってない無駄遣いが、あぁ、悔しい。


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