白州次郎・正子の食卓
著者の牧山桂子さんは白州夫妻のご長女で武相荘のオーナーでいらっしゃるが素晴らしい料理の作り手・・・ご本人は主婦であると謙遜なさっていますがその腕前の冴え、もう大胆で繊細、見事でため息の連続でした。
全く料理をなさらない母上白州正子さんに代わって実にすばらしい料理を作っていらした様子がこの本から窺えます。魯山人の器にのせた刻み蕗の薹や、江戸中期の伊万里瑠璃小鉢に薬味をのせたり、どのページもため息の連続です。
白州次郎さんが名前を思い出せずに「何んてったけ、あの笑っているような料理」と言ってらしたクスクスのエピソードなど読み物としても楽しさが溢れています。
美に殉じた人々、白州正子さん,次郎さん,器のどれもこれも、桂子さんの心のこもった料理までが・・すべてがしあわせに輝いている暮らし、ご主人牧山圭男氏の焼いた陶器も玄人、実に料理をひきたてています。
器と調和する古代布地の美しさ・・・幸せを現す・・とはこんな暮らしが出来た人々のことを指すのですね。”美しい国,日本”にふさわしい暮らし方の究極がここにあります。大切な1冊になりました。
新潮社から 白洲次郎・正子の食卓
Patraさん、久しぶりにおじゃましまた。
相変わらず素敵な空間ですね。
去年日本へ帰ったとき(アメリカ東海岸在住です)に
武相荘へ行ってきました。
今は屋根を葺き替えきれいになりましたね。
もう本を手に入れたのですか、早いですね。
Patoraさんの説明で、私も早く読みたいです。
アマゾンに申し込みます。
私のブログにこちらのご紹介をさせてもらって良いでしょうか?
またおじゃまします。
コメント by jerseymadam — 2007/1/28 日曜日 @ 8:45:35
jerseymadamさん♪
きっと前にもお読みくださっていたのでしょうか?うれしいです。
去年、武相荘に行かれたのですか?羨ましいです〜〜
ご本や写真のみで白州家の暮らしを想像しております。
まだアマゾンに出てませんでしたのでお嫁さんに店頭から買ってきてもらいました。「プレゼントしますね」と言われ大喜びしたところです。
何もかもが素晴らしいけれど、尋常ならない偉人のご両親とお暮らしになる中から、桂子さまの自然で気負わない健全な精神が育まれていることに尊敬を禁じ得ません。桂子さまのベビー服が大切に保管されている事にも驚きですが戦争から家族を護るための疎開だった武相荘への移住に次郎さんの決意が読み取れます。とにかく凄い家族です。
どうぞよろしければご紹介ください。うれしいです。
コメント by patra — 2007/1/28 日曜日 @ 23:34:52