2005/5/13 金曜日

「東大で教えた社会人学」

Filed under: 感想 — patra @ 1:37:00

草間俊介+畑村洋太郎 共著 文藝春秋刊

人生の設計篇というサブタイトルの本を読んでいます。著者の草間俊介氏の後書きを抜粋すると、

▼変わっていく日本を生き抜くための「暗黙知」
今日本は潮の流れが大きく変わっていく、まさにその時を迎えているのではないかと思う。ざっと並べて見ただけでも、日本の将来が必ずしも明るくないといういろいろな兆候が出てきている。
1、日本の生産年齢人口(15歳から64歳)が2000年頃にピークを過ぎた。
2、出産率も下がり続け、人口も2006年〜07年で最大になり、以後減少する時代となった。
3、失業率が欧米並に高くなった。
4、経済が成長から横ばいへと変わった。
5、中国が高度成長を成し遂げ、アジアの中であらゆる意味で重要性を増してきた。
6、日本の教育制度は大きな失敗をした。
7、従来型の景気浮揚策の失敗により財政赤字が1千兆円に近づいた。
8、年金制度がねずみ講状態になってしまい破綻が必至になった。
9、団魂の世代の定年退職が近づいた。
このままでは、日本はこれから「負け」続けるのではないかという危機感を私は抱くようになった。このような状況を打開できるのは、深くものを考え行動する若い世代である。そのような若い世代の一助になればと願いこの本を書く事にした。

・・・とありますが。私は東大生の授業では遅すぎる、と考えます。今、赤ちゃんを育てているお父さんお母さんが、わが子を育てる時にきちんと考えたり、お父さんお母さんとして子供からの質問に答えられない様であっては困る知識なのです。常識的であった暮らしの中の知識が様変わりしている部分もあります。未来のお嫁さんや家庭の主婦がぜひ読んでみるべき事が凄く易しく書かれている本だと思うのですが・・・。


  1. 東大で教えた社会人学

    東大で教えた社会人学―人生の設計篇posted with amazlet at

    トラックバック by 未来の成功のためのレッスン — 2005/6/4 土曜日 @ 21:53:21

  2. 東大で教えた社会人学(人生の設計編)

    東京大学工学部で実際に行われた講義内容を中心に、実社会で生きていくための基礎知識をまとめた内容です。特に、専門分野には詳しいが社会性に乏しくなりがちな理系学生のための講座になっており、社会経験がある人にとっては、基礎的な内容で、ちょっと物足りないかも。

    トラックバック by 不動産購入応援ブログ — 2005/6/17 金曜日 @ 0:12:50

  3. ねずみ講をまずは知ろう

    ねずみ講(無限連鎖講)とは、
    金銭の配当組織であり、組織に入会するときに、
    相当額の出資をするけれども・・・

    トラックバック by ニュースキン=ねずみ講? — 2007/2/9 金曜日 @ 17:16:58

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