個食風景
意識が混濁する前,母は常に私がちゃんと食べているか?とヘルパーさんに訊ねていた。
「食べられなくなったらお終いよ、私に遠慮しないで食べて・・・」
そう言われても失いかけているいのちの前で食欲なんて、そうそう出ない。
父に母に、心を込めて作って来た食事をこれから自分の為に作る訓練をしないといけない。
残り火しかない工夫と意欲を,懸命に燃やさないと,限りなく疎かな食卓になりそうで恐いからご飯友達を昔みたいに蘇らそうか。
いや、禅の坊さんのように厳しさと美しさの共存する1汁1菜をきわめよう・・・