あたしの場所・・・
やっぱりお粥さんが良かったのか、母の食欲が少し戻ってきました。納豆とか普通の身体に良さげなおかずはご飯が食べたくなるので暫くパスだそうです。大好きな筋子も手つかずです。
彼女自身、とても用心深くなりました。これからもきっと大変な闘いが待っていると思うので今はそっとしてます。
其れと,元気で賑やかだった明るい姉が、いよいよ転移し、重篤らしいと婿殿から連絡がはいりました。寂しいことです。祈るしかできません。
残された時間がもう少ししかないのかもしれません。
母と二人、深い深いため息をつきながら地味に食卓を囲む日々です。私が夜中起きている理由は、もし万一の事があったら直ぐに対応できるためですが、ほんとの所何もできません。
今日のテーブルにはクララが削り節を見つけて乗ってきました。
あたしの場所よって・・・
何時もの母なら猫ちゃんを叩き落とす勢いで叱るのですが、ちょっとテーブルを叩いただけ・・・
物の哀れを身近かに感じたならば,人は限りなく優しくなれる。それしか出来ない・・・