バベットの晩餐
青目の本や展覧会を企画するプロデューサーの藤原さんがベトナム映画「青いパパイヤの香り」を観て,もっと丁寧に楽しみながら料理をしようと思ったそうですが,私は藤原さんもあげている「バヴェットの晩餐」が衝撃的でした。
「食」から芸術性を感じた最初の映画でしたね。アモンティアードの何年物だったか?画面からの会話に生唾を飲み込み帰りに明治屋でシェリー酒を産まれて初めてテオペペ以外の銘柄を買い込んだものでした。甘いアモンティアードのルビーしか無かったけれど・・・
普段のご飯も珠の宴会もあまりにも平凡なメニューではあるけれど、気分はバベット(笑)一口食べて笑顔が引き出せるように祈りながら作っています。といったら大袈裟だけど・・・作っているととても楽しい。
でも時には失敗もします。そんな時は例外無く体調が悪い時です。
バベットの作者ディーネセンは貴族の生まれです。何度も書きましたが晩年、牡蠣とシャンパンしか受け付けない体質になって餓死して亡くなったそうです。・・・それも凄い人生。
胃がんの母は,最晩年に何を最後に所望するのかしら?と不安と興味が入り交じります。本日はリクエストの海老フライで大喜びでした。