戦後昭和史を見るような・・・
50周年記念ドラマ刑事一代平塚八兵衛 昭和事件史 を法事から帰って疲れているはずの母が見たい!というのでその前の美空ひばりさんから延々とテレビづけ。渡辺謙さんは八兵衛さんの感じを出す為の髪型など工夫があって熱演なのだが、日本の役者、特に一部脇役は怒鳴ると台詞の口跡が悪く何を言ってるか分らないらしく.一々母に通訳をしながら・・・でも時代がどれも母や私の記憶にもある事件だったので楽しめました。謙さんはもちろんだが脇を固める役者も良い。柴田恭平さんが久しぶりに上司役で良い味を出して元気そうなので嬉しい。東京キッドブラザース時代からのファンなのです・・・。女優陣も昭和の時代らしい雰囲気が良く出るキャスティングで好感が持てたし母は帝銀事件の平沢貞通役の榎木孝明さんが品が良い平沢の雰囲気が良く出ていると喜んでいました。平沢はさいごまで「犯人では無い」と無実を言いつづけ獄死した絵描なのだが、では通帳に振り込まれていた大金は何処から?を決して明かさなかったのが致命傷となった人物だった。父は当時、アノ金は大臣かなにか当時の権力者に頼まれて描いた春画だろう・・・と推理していました。真相は闇の中。久しぶりに遅くまで一緒に見たのも全部、昭和事件史その物の時代背景が我が家の時代史とも重なるからでしょう。八兵衛さんが解決出来なかったのは「3億円事件」だけだそうです。「吉展ちゃん事件」では、足の悪い弱者風な人間が,もっと弱い子を殺すという事件は衝撃的でしたから。今では考えられない牧歌的な、訛りのある脅迫電話の声が違和感と共に記憶にのこっています。誘拐事件はいっぱい在った時代ですが算盤漫談のト二ー谷さんの子供が助けられた時、田んぼの一軒家の蚊帳の中で犯人の子供と一緒に寝ていた!というやっぱり妙に牧歌的な事件の新聞写真が記憶にありました。
今夜も続きます。