介護保険と自費
珍しく早起きできたのも昨日は今朝の朝食準備がないので12時前には寝られたからですが、朝の6時から病院へ行く時間まで待つ母は、相当に待ちくたびれたらしい。「何もたべてないから力が出ない!」と愚痴、これだものこれからが思いやられる。
車椅子の娘と同居の母ですから病院行きは当然、ヘルパーさんの御世話になります。送迎は介護保険内ですが、院内は自費になります。3時間だと9000円くらい加算されます。検査予約されていても待ち時間が変動するので4時間になることもあって診療代が70円、90円と激安でも介助人件費用のほうが圧倒的に高い!という現象がおきています。
家族が居ないも同然の老人には介護保険はとても有り難い仕組み、と思ってましたが今期からそうも言ってられない現実も聞こえてきます。
今、問題になっている介護認定の見直しでは、出来るだけ 認定を低く國の負担を軽くする方針だそうで、我が家のように障害者が老人を介護してるような環境でも切り捨てられてしまうような査定入力が始まっています。
今、受けているサービスでやっと自立に近い生活が出来ているのですが、切り捨て が起き全て自費となったら老人を抱える障害者家庭は病院なんか行けません。
待ちくたびれた母のもとへ9時51分に元気溌剌のヘルパーさんが迎えに来ました。 帽子をかぶって、今か今かと待っていた母です。
「予約は11時じゃない?いくらなんでも早 過ぎない?病院は黴菌だらけなんだから・・・」とケチな私が言うと首をすくめてペロっと舌出す明るいヘルパーさんが「10:30分前には来てくださいと病院から言われてますから〜すいませ〜ん」
仲良く連れ立って出かけました。
保険内と自費とを工夫して、障害者が親を看る、という厳しい現状でもメゲズにやっとやりくりしてますが、この現実を役所は知っているのでしょうか?
自立できるように支援するのが良い仕組み、自立できるなら要らないだろう!と切り捨てる仕組みであってはいけないはずです。 少なくとも我々老老介護に障害者手帳を持つ人間にまで厳しくなりそうな介護保険なんて間違えていませんかね?