2009/2/13 金曜日

オーストラリアの山火事から考える

Filed under: 時代 — patra @ 0:39:38

最も被害の大きかったキングレイクは2006年から干ばつが続いていた事、火の回りが激しかった森林は葉っぱに油分の多いユーカリが群生した場所だった事。猛暑に多くの住民がブラインドを降ろしクーラーをかけていた事などが逃げ遅れる原因となり沢山の犠牲者を出したらしい。けれど元凶は放火だったというでは無いか。中国の花火による火事といいこのところ人間は火や水の扱いに慣れが生じ、その恐ろしさを侮っているとしか言い様が無い。花火師が何回かの講習で素人同然でも打ち上げられると聞いた時は唖然とした。

同じオーストラリアのクイーンズランド,インガムでは泥水に街が埋まっているというニュースを見て暗澹とした気分になる。同じ地球上の明日は我が身。こう人類がいいかげんだと天災は起こるべくして起きるように思ってしまうからだ。

火事のニュースを聞くたび一番思うことは高層ビルの新建材の氾濫についてだ。壁紙から床板、断熱材の至る所に有毒ガスの発生しやすい材料が使われているように思えて恐い。プラスチックの台所用品や電化製品に食器や様々なビニール系入れ物等。地震対策の指導はかなり情報が纏まって来ているが本当に恐い火事による二次災害、有毒ガスが発生してしまう事について、家庭内に氾濫する夥しい新素材についてももっと情報が欲しいものだ。

火災報知機が義務づけられても有毒ガスが発生しやすい合板の壁、床、家具に包装類に囲まれた生活で脳や視力が麻痺したらとても安全とは言えまい。根本は選ぶ側の自己責任から行政への対応にも大きく責任がかかっていると思う。アスベストを奨励した一昔前の行政、いま新建材の有毒ガスについては果たして指導ができているのか?甚だ疑問。


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