卵のトラウマ
「卵の食べる量が少ない」と唐突に言う母はある種、卵教の信者です。卵さえ食べていれば大丈夫・・・といった老人に多い思い込み病。確かに森光子さんも日に3個は召し上がるらしい。玉子が好きな人はそれでも良いでしょうが、私は腎臓を大切にしたいので好んで卵料理は食べないのだ。それを常々不満におもうのでしょうか。
「しかし、炎症がある身に良く元気にしてられるわね、偉いけどさ〜」昨日も母を、そう誉めると「卵を食べてるせいよ」と鼻高々なのだ。先日、私が食べない羊(マトン)を残らず食べたのも母・・・「あれで元気になったし」 と、タンパク質も盲信しています。母の心配は私が卵料理を作っても滅多に自分で食べないことなのだそうです。好きじゃ無い訳では無いのに、母と同じがなんとなく嫌な心理が働くこの頃?遅過ぎる反抗期!とでも言うのでしょうか?幼児期のトラウマが今頃になってプイと浮上し、「きらい・・」と何度も言ってしまうのですね〜。従順だった娘の造反は、遠い昔、母が気がつきもしないで、娘の口にゆで卵を押し込んだ時からはじまっているのです。「たまご愛」の押しつけ。子供心に嫌だったことを好きにはなれないものですね。「卵、嫌いだもの、わたし」そう何度もつぶやいてしまいます。