骨がつかないならセーフスをして!
車椅子への移動も大分慣れてきた2月24日に初めて家に電話を入れる。電話が鳴りっぱなし、猫、啼きっぱなしでノイローゼになりそう!と老母に散々愚痴られる。やれやれ。
2月中のメモに依ると意外にも部長先生が頻繁に激を飛ばしに来てくれていました。左膝を曲げながらだが少々持ち上げてお見せすると「右は?」とセッカチなお言葉、まだ右はできない。
「早ければ早いほど良いのだから頑張って・・」に敬礼で答える。
27日抜糸。ホチキスのような金具を外す。両足とも車椅子に直角に降ろしていいことになる。膝曲げを熱心にした結果が順調なのか?あとはリハビリのみ・・・しかし手荒い担当医、傷が痛い。
もうじきお風呂に入れる!との事だが、果たしてどうやって入るのか心配。
3月8日になって風邪ぎみで延ばしていたシャワーを浴びる為にシャワー室へ行くも床がバリアフリーでは無い簀の子張り、シャワーキャリーも高さが45センチと低いうえにアームが跳ね上がらないので横滑りも出来ず、車椅子から全く乗り移れずに汗だく水びたしになってしまう。介護する看護師さんも大汗で気の毒だったが、私を抱き上げ移動させることは不可能だった。
結局洗髪と足洗いのみで病室に戻り、いつものようにアルコールと濡れティシューで隅々まで拭く。ミッキー・スピレーンの探偵小説じゃないけれど「いまタバコの火を落とされたら燃えちゃうよな〜」とかおもいながら・・・毎朝配られる熱いタオルも大事だが今の私にはアルコールで拭く方が安心できる。
しかし風呂場の設計が障害者用とはとても言えない不備な設計なので不思議に思い尋ねてみると7階は急遽、整形外科用に増やした病棟だそうだ。6階にはストレッチャーで入れるシャワー室が別にあるとの事、ならばそちらに入れて欲しいと要望を出すとストレッチャー風呂は介護に2人必要なので日曜1回のみ、しかも今は故障中だそうだ。うぅ・・早く直せよ。
午後から足に体重をかける練習、ピンクのチルドシートにベルトで身体を固定し角度を電動で上げて行く。
この時のために自宅から持って来たサンダル(紙粘土で高さ調節を施しておいた)を履いてトライ・・・我ながら用意周到なり!しかし靴が無かったら尖足に体重を掛ける行為をどう処理するつもりだったのだろう。35度から始め75度まで行けば両脚で立つ練習に入るそうだ。しかしレントゲンではまだ両脚とも骨は全くついていない。
医師達の判断では骨がつくのを待っていたら私の筋力がもっと落ちるので敢えて体重をかけ骨に刺激を与える方法を取るとのこと、ならばベッカムの使った、超音波のがあるでしょう?と言いましたが聞こえなかったのか完全無視されました。
3月10日
今日で事故から1ヶ月、早く良くなった方だ・・と毎日変わる担当の看護師さんに言われる。昨日教わった車椅子用エレベーターに独りで乗って1階のローソンへ買い物と広いロビーを横切って入院費の支払いへも挑戦する。帰りも独りで乗れた。このエレベーターには鏡がついているので降りる時も後ろ向きでも大丈夫だが、私は心配性なので必ず回転して降りる体勢を整えます。でも車椅子専用と表記されてないせいでしょうか?何時も普通のお見舞い客が闖入してきます。危険なので障害者用は閉めるボタンがありません。4階6階、とお客が降りる度にドアが閉まるのをジっと待つ時間って・・・車椅子マークのエレベーターは是非とも専用にして欲しいものです。他にも沢山エレベーターは有るのに、人は何故あんなに先急ぐ様に開くドアへと殺到するのかしら?
ちなみに、人が同乗してても誰の足にも引っ掛けないで方向転換できる車椅子の達人に,すぐになりましたが、身体を壁に貼付けたり足を上げて避けてくださった数々の心優しい方々、その節はありがとうございました!
3月11日
6階の整形のストレッチャー風呂は未だ故障しているので8階の寝たきり老人用をお借りすることになりました。
ストレッチャーに寝たまま自動で湯舟にポチャンと浸かる優れものです。二人の看護師さんにかしずかれ、足の傷等見なければ揚貴妃気分!!「ちっとも垢が出ないのでつまらない・・」とか言われ笑ってしまう。アルコールで日々のメンテナンスをしたお陰か?とにかく湯に浸る気分は極楽、気持ちがいい〜ったらない。手足が湯あがり色に染まりました。
その分ゴムのエプロンをしてる看護師さん達は汗びっしょりのはず・・・何とかしないと夏までに、秘かに思う私です。
3月12日
担当医が私に靴屋さんとの打ち合わせを入れ忘れたらしい。来週こそしっかり催促しないと月曜日しか来院しないそうだから、自分の身は自分で護るべし!。
3月14日
体重をかけた結果をレントゲンでチェック、担当医が嬉しそうに「骨は大丈夫だったよ」更に45度にチルドシートを上げるとのこと。
3月16日
何故か病棟が忙しいらしく慌ただしいので何もかも一人でやる。
3月18日
本当は禁じられてるのだがkyoから病室に電話、毎日のようにメールが来るけど生の声はうれしい。携帯メール初心者なので未だ良く書くところまで出来ない私。
3月19日
リハビリの女先生(若い)は最近,慣れなのかうわの空で私の足首をチルドシートに固定する時に正しい位置にしてくれない。
不具合を伝えたら何と!足首を固定したベルトを外さないままグイ!と向きを代えやがる。もし足首を捻挫したらどう責任を取るおつもり?痛いので猛然と抗議。
3月20日
[食べ物なんかじゃ間にあわないんだよー」とベランメイ部長先生・・しかし放っておいて骨がつかないと困るので老母に電話で宅急便の要請をする。サプリメントや頂き物のスッポンスープ缶、苺やデコポン、ちりめんジャコ等,毎週水曜に出すと木曜に病室に届く手配を整え骨がつくのをひたすら祈る日々。
・・・などつらつら書いてもきりがない、第一読むほうも面白くもないだろうな〜。
気持ちを引き締めても骨は一向に付く気配なし!って今、考えると亀裂した骨折が1ヶ月やそこらで付く筈も無いのだが、毎週”未だ付かない”とレントゲンのたび毎に先生方に言われる患者の気持ちを少しは考えて欲しいものだ。
病室の廊下でやはり車椅子の老婦人90歳が既に3ヶ月も入院してるけど未だ骨がつかない・・と嘆く姿をみかける度に私も、もしや?無口になります。
リハビリ室でお友達になった18歳の青年が退院すると釣られるように若者は次々退院し老人ばかりが目立つ整形病棟の廊下。こんな事で時間の無駄はできん、と担当医にベッカムで有名になった超音波治療を是非して欲しいと直訴をする。
セーフスの保険が利くのは骨折してから3ヶ月後だという、とてもそれまで待てないので自費でも良いから!と値段を怖々伺うと10万くらい!との返事に「ん、1回の治療に10万?」焦る私に「いや直るまで使って10万くらいだった」と答える先生。ならば絶対に使いたい。
結局テイジンのセーフス(超音波治療器)は消費税等12万5千円で借出すことが出来、医者がもう治療の必要無し!と認めるまでの貸し出し期間は1年間までとのことで、これは安いかもしれない。
巨大な錦鯉が勢い良く泳ぐ,縁起の良い夢をみた直後だったので退院は5月だろう?と予測し勢いづく私は、毎朝、超音波を20分づつ両足にかけ膝曲げ自主トレを50回励み、午後はリハビリ室へと1番乗りし前向きってこんな気持ちなのね、と底抜けに元気でした。ある問題が起きるまでは・・・・
高圧酸素カプセルもあればよかった!?
コメント by k — 2007/8/30 木曜日 @ 23:42:39
高圧酸素カプセルは今,美容界、エステじゃ女の子に大人気なんだよね〜
これもベッカムが愛用して一躍有名にしたんだっけ・・・
そこまで無駄遣いは出来ないょ、ご隠居の身じゃ(笑)
コメント by 代理jovanni — 2007/8/31 金曜日 @ 20:57:08
本当に大変でしたね・・・・
こんなこと言って何ですが・・・
読んでいて面白いです^^
経験した人しか表現できない場面です。
↓の記事、1枚パンのサンドウィッチ、
ヨーグルトを使うとは・・これも真似しょっと^o^・・
ところで、タヒチアン・ノニとはどのような飲み物??
コメント by sakura — 2007/9/2 日曜日 @ 21:58:45
sakuraさ〜ん
何処で笑うか想像出来ます、私も書いてはわらうもの!
油ッ気を抜いてるのでヨーグルトの酸味と自然の甘さはパンに合うし、いいですよ〜お薦めします。
タヒチアン・ノニはポリネシア産の果物で傷の修復力に優れているそうで
薬いらずの飲み物です。味はブルーベリに似てますが私は好きですよ。
小腹が空いた時、食事1時間か〜30分くらい前に飲みます。
アロエのような効果かしら?
コメント by patra — 2007/9/2 日曜日 @ 23:07:16
私も足がばらばらになりました。アレから4ヶ月杖立して歩いてます!セーフス使用3ヶ月、効果あったと信じてます。立てないころからリハビリやってますよ!あとひと月で外出できそうです。
コメント by 材木屋 — 2012/7/27 金曜日 @ 19:23:47