折り紙先生になる
昨日母が頼んだお買い物に千代紙と折り方の本がありました。
「え、この前本棚にあった折り紙の本はどうしたの?」と聞くと難しすぎて解らないから今度のは鶴が出てるのにした…と得意気です。
母がショートステイで鶴の折り方を習ったらしいが、サッパリ学習能力が伴わなかったようで家では羽が広がらない妙チキリンなのが転がっていた。
今度またショートステイするまでに腕を磨こうとおもったらしい。
折り紙の本を読んで図解が理解できるには相当の頭脳が必要である、怪しいな〜と思ったので先手をうつつもりで
「解らないよ〜と私に聞かないでよ、それでなくとも用事が多いんだから・・」にヘルパーさんまでアハハ・・
ふん・・へいきよ、まかして!。と母。
食事が終わってしばらくやけに静なので見てみるとあぁ、やっぱりねぇ。鼻の下に眼鏡をずり下げ神妙なお顔、でも泣きそうで手の下の千代紙はしわだらけです。
本を見てみると図の線を折るのは解っても指で押さえるポイントや一度折った所を無視し広げて折る...などが図では無理そうなので基本を教えてあげようと二人で千代紙を手に取りました。
「はい、まずこうして四角に・・それから開いて斜めに三角にして!」
ところがである、ふまじめというか母は言う通りにはしないでセンターと違う!と宣う。こちらは絶対きれいに折るための極意をさずけているというのにね。
「折り山を必ず上にして、角をしっかり合わせて!ホラ、どこ見てんのよ、なんでそんな所を折るの!!ここでしょ」と大騒ぎ。
立て続けに練習させて、やっと出来上がった鶴を袋にいれてニンマリしながら今度こそセンターで自慢できるからうれしいという。
そこへクリ−ニング屋さんのご用聞き、母は一羽の鶴を『娘に叱咤激されながら私が折りました、どうぞお一つ』
恭しく腰を屈めて受けとってくれたお兄さん。
おせわになります、老人育てに協力感謝。
彼女の脳内はバラ色であることは確かなようです。
眼鏡をずり下げて真剣に鶴を折ってらっしゃるお母様かわいらしいですね〜。それを助太刀してあげているPatraさん、とっても微笑ましい団欒の一こまです。
私、以前はセキセイインコやサギ等も折れてたんですが、いまでは折り方忘れちゃった。
ドイツの会社に勤めていた時、休憩時間におやつのキャンディーの包み紙を使って同僚たちに鶴の折り方を教えたことがあります。その時も皆Patraさんのお母様のように神妙な表情で思い思いの鶴を折ってましたわ(笑)
コメント by Michiyo — 2006/9/29 金曜日 @ 17:03:19
Michiyoさん
折り紙って昔折れても中々思い出せないところがありますね。
センターの介護のお姉さんたちは優しく懇切丁寧に教えてくださるそうです(笑)私は鬼教官だそうです。が、今朝も3つ自力で折れたので目出たしですネ。
残念ながらセキセイインコもサギも折れません、が、折り紙は老人の脳の活性化にとても良いのだそうですよ。奴さんと袴と兜くらいは教えてあげようと思ってます。
コメント by patra — 2006/9/29 金曜日 @ 20:49:50