小雨
もうこんな時間、今日は母の通院の日なので雨がふると困るのですがフード付きの雨カッパを姉が持ってきたのに理由をつけて着るのをいやがりました。
そこでコーディネートをあぁだこうだともう大騒ぎ、一つしか無い黒い帽子にあわせて木綿の洒落たブラウスとスカートに落ち着くまで8時から10時まで3回も取り替え引き換えし私がくたびれました。
姉が母の日プレゼントで持って来てくれた服はどれも今一つ老人には不向き、そう言うと怒るだろうけど・・・今回は似合わない。
戸棚中引っ張りだしてやっと雨でも似合う一組を着せるのに成功・・・ポケットの位置が変だぞ?と思うと前後うしろまえにズボンをはいていたり、マダム向けシースルーブラウスにカッパを羽織るだったり・・・もう黙ってみてられない姿です。
「だって洋服なんて去年まで着たことないもの」と膨れっ面です。たしかに・・・姉が組み合わせた一式は老人には難しいコーディネートでとても一人で着るのは無理。
前ボタンで襟がついているそんなきちんとした縞のブラウスにちょっとした黒いレースのアクセントがついている姉のセレクトにグレイのモスリンの長目ギャザースカートの組み合わせに落ちついた頃は二人とも相当にぐったり。
「どれどれ、素敵よ・・あ、駄目だ靴下がベージュは野暮よ、お洒落さんはここで踏ん張って黒に履き替えるけど?」
「そうか、よし!」と下唇かみしめる母89歳。
どっこらしょと再び椅子に腰掛け靴下履き用用具に黒靴下を差し込み、うんうん言いながら自力で履き終えた母はパーフェクト!・・迎えのタクシーに乗り込み病院へ出かけましたが、TPOの組み合わせがこんなに大変だとは姉はつゆも思わないでしょうねぇ。
老人の洋服は透けないこと、首や腕が露出しないそして大事なのは自然素材、木綿や麻か絹・・前開きであること同素材の上着がついてるアンサンブルが一番落ちついて着易いみたいです。スカートはギャザーの長目がかわいい。
と言ってるうちにお戻りです。大騒ぎで2時間支度して40分で戻ってきました。おつかれさま・・(笑)