グラン・シャレ夢の刻(ひととき)
「これが本当の恋だったのか・・・今までは恋をしらなかった」
この何ともドラマチックな言葉を初めてバルテュスと出会った時に、勝新太郎さんがつぶやいたそうだ。
まるで磁石がひきつけあうように、出会うべくして出会う!とは人に限ることだけでは無いらしい。
画家バルテュスとその美しい、節子夫人にはある種、共通した魔法の力とでも呼びたい波動をお持ちのようだ。
グラン・シャレ・・と呼ばれる、スイスの最も古い木造りの旅籠を見学に行き節子夫人は一目みて後ろにつづくバルテュスを振り返り「この館に住みましょう」とまるで運命を予知するかのように言うのです。
その館の壁面には聖書の箴言が刻まれているのです。
どのような経緯でこのグラン・シャレがお二人のお住いになるかは読んでお楽しみください。
イタリアの古城との出会いも含めそちこちに宝石のようにちりばめられているエピソードの数々はまるで魔法のように我々の心を捉えます。
お二人の手にかかると集まる全てが新しい息を吹き込まれて蘇るのです。イタリアでスイスで京都で運命の出会いが、バルデュスが92才で亡くなるまでの思い出を節子夫人の美しい日本語で綴られています。
御伽草子を開いているような「これが恋・・」そんな心地良さで溢れています。
側に置いておきたい1册ですが表紙は自分で造ってみるつもり。そんな気にさせる「グラン・シャレ夢の刻」世界文化社から著者 節子・クロソフスカ・ド・ローラ
ばとら様 素敵なご本(グラン・シャレ夢の刻(ひととき))をご紹介頂きましてありがとうございます、読んでみたくなりました。
ご本の表紙も薔薇の花の咲き乱れるお庭で美しいご婦人が籐椅子にお座りになられておられる………
美しいお方ですからこその「これが恋・・」一生涯、愛し愛され続けられることがお出来になれた夢のようなお話ですね。
メ−ルのこと、ご心配をお掛けしまして、返って申し訳ございませんでした。又後ほどお出しさせて頂きます。
コメント by メロン — 2006/2/27 月曜日 @ 14:02:01
>さきほどメールフォームに無事メロンさんのメールを発見しました。
ごていねいにどうもありがとうございました♪
森さんのエッセイを読んでくださってうれしいです。
節子夫人の御本、ぜひお薦めします。私のブログで目下アマゾンが連動せず本の写真をのせられませんが・・・
なにもかもが美しい、私達女性の心からお手本になることが隅々まで息づいてます。
絵やお人形、パッチワーク、お花にクッション、インテリア、着物・・ページを繰りながら溜め息をついています。
であう猫ちゃんまでも恋のとりこにさせるバルテュス・・節子夫人も含めふしぎな美意識にこころ奪われますよ。
お嬢さんへの愛がすばらしい絵草子になっていてその親心の深さに感動します。勝新太郎という役者さんは見事に感受性の方・・詩人ですね。あんな台詞とても凡人には同性への賛辞としても言えるものではありせぬ。
コメント by patra — 2006/2/27 月曜日 @ 23:40:16
裏ワザ・・ネットスケープでアマゾンをリンクしてみました!
表紙はグラン・シャレのお庭で寛ぐ節子夫人です。
コメント by jovanni — 2006/2/28 火曜日 @ 2:01:36
グラン・シャレ夢の刻
こちらで拝見して、とてもすてきだったので読みたいものリストに。
グラン・シャレ夢の刻
節子・クロソフスカ・ド ローラ / 世界文化社
ISBN : 441805510X
トラックバック by ハレハレ beauty+ — 2006/3/1 水曜日 @ 10:58:42