2006/1/8 日曜日

ちょっと休憩

Filed under: 人物,日々雑感 — patra @ 10:01:49

おやすみ

寒い日本からあと3日ほどでフランスへ戻る息子達は連日仕事の合間に友人とのお別れに時間を割いています。
どうりで「一緒に食事出来るのもあと僅か1日くらいかもしれないよ!」と先週言明されたわけだ。(笑)
すると早寝の老母が可哀相なので、ちょいとの空きを狙うべく作戦開始・・・

例えば銀行から戻り友人が見えるまでの小一時間を「直ぐに用意できるなら一緒に食べられるよ」・・と耳にするや、え?と振り返ると5分で速効お豆腐のお汁を暖め鰈や煮物を広げてみせる。どんな情況に成っても作り置きご飯を出せるように腕まくりしておりました(笑)
外出の帰りに1階から入る息子を捕まえて、それまでトイレが大変なのでお茶を呑まずに居る筈の彼に!一緒に日本茶を味わう10分だけシミジミタイムしてみたり・・と最後まで煩く懐く相変わらずの我家。

フランス暮らしも5年目に入る若者達ですが別れを惜しむ気持ちばかりは一向に慣れは来ません。

日曜の今日はお墓参りに行く日であるがお世話になっている大事な息子達のお友だち御夫婦の新居にもお招き頂いているので・・・大忙しの充実日。

お二方はIT企業の会社を御夫妻各々がトップとして経営されている業界屈指の鴛鴦御夫婦で。そのお住いは限り無く広くて綺麗で想像を絶する素晴らしさだったそうです。車椅子の侭招じ入れてくださったそうですがこんな経験は滅多に味わえませぬ。文字通り映画に出て来る、絵に描いたような暮らしに大いに目の保養が出来たそうです。美味しい心尽くしのランチを、可愛く礼儀正しい坊や(多分幼稚園生)を交えてとても楽しかった・・とフミちゃん。

御夫妻の坊やが銀どころか金のお匙を銜えて産まれて来たような境遇にも拘らず凄く礼儀正しく人見知りもせず、わ〜っと抱き締めたいくらい可愛いい坊やだったそうです。
御夫妻とも社長として忙しく働かれている訳です、どれだけ心を砕いて子育てをしていらっしゃるかが想像できます。息子は車椅子を押したい・・と希望する坊やに押されて玄関までお見送りをして頂いた幸せ者です。

小さい坊やが障害の大人と実際に逢い手助けをしたくなる・・・そうしたチャンスを持つ出会いに息子達が加わる事が出来たことは聞いてて非常に嬉しかった。
御自宅に招いてくださる事で「世の中には沢山の違った人々がいるのよ・・だからみんな仲良く」を自然体で教育する御夫妻に日本の未来の希望を感じて善いぞ〜と思った日です。

先祖三代がそれぞれの始祖として正しく成業に励めば葛西アプリカの葛西庚人氏のお話だと企業が人を幸せにするために必要な努力はたった4箇条だそうで・・・「人に対しての奉仕、微笑み、思い遣りとクリエイティヴの心があれば・・・心が豊かになる」だそうだ。
そう気がつく日本人で溢れることになるだろう。

栴檀は双葉より芳し・・・車椅子を押してくれた坊やにもその希望の始祖が力強く根付いていることがとてもすばらしい。

フミちゃんの犠牲的精神で成り立つパリ暮らしだが、労働ビザを取得出来た息子の努力も、犠牲などと露も思わずにフミちゃん自身のアンテナで支える二人のコンビネーションが偉い。支えてくださる友人達はもっと偉い。


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