いとしき者有りて成長する大人
本が届いたので日がな読書しました。
さとなおさんの 人生ピロピロ・・・
昔みたいにサイン入りが欲したかった隠れファンの隠居、が、今回はそ〜したサービスは無いらしいと知り慌てて購入したんです。面白いので一気に読めました。
母までが「ぐふっふ、ぷふふ、」と盛んに含み笑いしながら読んでいました
「会社止めてないのでしょう?いいのこんな事言っちゃって?・・・けど面白いわね、この人・・」と絶賛。
引き出しを沢山お持ちのさとなおさんは何というか頑張らないように見せて、実は太い筋金がピンと1本通る、お人です。人生を人の三倍楽しもう・・・となさるには、それ相当の努力が無くては出来ないのに絶妙なバランス感覚でいとも軽々と抜き手を切って泳ぐようにみせる姿を「まいった」と尊敬しておるのですが、特筆すべきは子供に向ける視線が実に素晴らしい点です。
控えめに語っていても、そこ此処に際立ってしまうのが父性の部分。一様に日本男子は、この父性の露呈を恥ずかしがる嫌いがあります。とんでもない勘違い。男らしい・・とはこの父性を堂々とさらけだせるお人にこそ有りなんですね。そこの部分がこの「人生ピロピロ」には上手に描かれている一番魅力的な部分です。
911を説明するのに6歳のお嬢ちゃんへジャイアンとにすたんを借りて、ついには「のびたのお母さんが止めに入る」という解決策を引き出させるあたりの父さんぶりは昔の茶の間を彷佛としました。
どの家庭にもお父さんのオリジナル解説付きの「社会情勢を語る食卓」があったものです。
サンタにアンケート!も泣けます。
図らずも水恐怖症に陥ったお嬢ちゃんが、お母さんじゃ嫌、お父さんじゃなきゃダメな頭髪を洗う為の涙ぐましい努力と笑い「やぶへび大出費」の件などギャビギョエゲーと一緒に泣く声が聴こえてくるくらい切実だった。
いいですか?最先端企業の売れっ子サラリーマンが直訴してでも長期出張を逃れようとする理由が・・・・部長だって抱けませんよ、あの頭の臭さでは」の1件なんか、もう、もう抱腹絶倒しつつ小さき愛を護るために払う犠牲的な精神から男が育って行く様を、しっかと読み取る事ができたのです。逃げない男らしさ満載の本でした。
羨ましいぞ響子ちゃん。どんな女性になるのだろう!
子供って、子供って、こんなに愛しい〜〜存在なんだ!!。つまり男親には娘、女親には息子が各々の人間性を確実に成長させて行く為の鍵に成らないか・・・と極論だけど。
つづいて「ダメ犬グー」笑いながら読んでいたら、突然、胸がキュン。本を抱えてホロホロ泣きました。こんなに愛しいものがここにも存在する。
小さく愛しいものの存在があってこそ我々は人らしく生きられる。
人生ピロピロ
『人生ピロピロ』
さとなお/角川文庫
いやー
面白いデス!
面白すぎマス!さとなおさん。愛してます!(笑)
電車の中で『ハッハッハ』
レストランで『ハッハッハ』
リビングで『ハッハッハ』
そのたびに
電車の中の乗客さんとか
隣りのテーブル
トラックバック by ひとりごと&アメリカ写真日記 — 2005/6/9 木曜日 @ 1:13:30