靖国参拝に関してのみ言及すれば
「朝まで生テレビ」を見ていると何時もテーマから逸れてしまうコメンテータ達と田原総一郎さんの司会者としての暴走ぶりが気になって、あぁ見て損した!と思うのだが昨夜は、テーマが、この間の中国での反日デモについてだったので..解らない、知らないでは済まされない問題だろうと頑張って起きていた。
暴走するようなデモに至った発端を見聞すると、日本の国連加盟について、アナン氏がうっかり口を滑らした所の常任理事国入り、アメリカ在住の一千万中国人達から猛然と反対の声があがりインターネットやタブロイド紙への書き込みが始り遂に連鎖反応のような集団熱狂へと広がっていった!という事のようだ。その理由が戦争に負けた日本が常任理事国入りするのはおかしい。同じアジアを侵略した日本人を今一つ信用できない。軍国主義の再来じゃないか、その証拠に戦犯の眠る靖国神社へ国の総理が参るのは反省していないからだ!が主旨らしい。「西瓜を捨てて胡麻を拾おうとしてる日本」という声が中国のジャーナリストから出たが同じ言葉を中国へも言いたい。
ここで言い争うつもりは無いが日本国民としてハッキリと、中国、世界へ向けて言葉を発するべきだと思う。「日本人は一握りの軍国主義のまちがいで始めた戦争を再びはじめるつもりは全く無い!靖国参拝は『戦場で倒れた人々』への万遍なく向ける鎮魂としての礼節である、心配めさるな!・・・と何故小泉首相が大声で言わないのかが、その事のほうがよっぽど不思議でならない。信用されない日本人以前に言葉を持たない総理じゃないかと、言葉が更に誤解を重ねてゆく国の責任者達。
靖国は鎮魂の場であって、英霊が眠ると言ってもお骨も何もそこには存在しては無いのだからこそ、神道の精神からいえば魂(みたま)はどこにも浮遊している。偉そうにしなくともその気があれば個人として静かに謙虚に心で参拝すれば済むことだ。日本には日本の事情、中国には中国の事情ありき。中国も共産主義がこのまま通用するとは考えていないだろう。
今の中国は共産主義を使って支配しているだけだ、どう自由主義に乗り換えようかといった模索の時なのだと思う。ならば安心させてあげるくらいの度量の日本でありたいものだ。どうしても、というなら靖国参拝を個人ですればいい。
番組の最後に拓殖大学の王 曙光教授が言った「共産主義は、今の中国には人民日報・・・の、四文字だけに残っている」は名言だった。
ロシアとは違う形で変化しようとする中国を日本は懐で理解すべきだ。つねに共存を考える隠居は若者にこそ、その知恵を託したい。
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