2004/10/16 土曜日

『猫時計』と牡蠣ごはん

Filed under: 料理 — patra @ 4:48:41

「サライ」という雑誌が好きで時々、これは!という特集だけを購入するのだが、
(其のわけは、雑誌でも本でもとにかく増えるのがいやなのだ、捨てるのはもっと往生するから大事な特集だけ買うのですね)
池波正太郎さんの表紙につられて10/21号を求めると・・・・
巻頭のページに 私たちはこれからも『サライ』を応援します。
とあって今まで気になっている諸先輩、各氏のお歳が明記された、応援メッセージが載っていておぉ!と引き込まれた。思ったより若い人なのに老人風。え、もうこんなお年?それにしてはお若い!石津謙介氏とか様々だがしかし日本を支えてこられた文化人、みなさんこんなにお元気なのだ。尤も既に亡くなられた方のコメントも載っているのが紛らわしいが・・・・今のうちに、もっともっとお話を伺っておかないと損失かもしれない、と思われる方が沢山。9/8日に亡くなられた水上勉氏がマックに向かっているお姿も残っていて貴重。

脚本家の早坂暁さんが応援のことばに「猫時計」の事を話されているので抜粋すると
・・・・・
「アメリカに『猫時計』というものがあるそうだが、それは時間を数字ではなく<食う・寝る・遊ぶ>とうい言葉で区切っています。しかし、そこには<働く>という言葉がない。
<食う・寝る・遊ぶ>は人間が生活する上で最も基本的なことで、文化ということばでも表現できます。『サライ』は猫時計のような雑誌だと思いますね・・・。

すてきだな〜。早坂暁さん。

文化としての昨日のご飯は出色だったので記します。
牡蠣のまぜご飯。
細く切った針生姜、日本酒と薄口醤油を煮立て牡蠣をサッと煮ておく。炊き込みご飯は酒と醤油と昆布茶で普通に焚き、蒸らし終わったら煮ておいた牡蠣をざっくり混ぜ、針生姜をちらす。
豆腐と三つ葉のお汁椀、キュウリの糟漬け物(今が最高)箸休めの煮豆。

牡蠣を入れて炊き込むとしつこいけれど、こうして煮た牡蠣を混ぜる茶めし、ショウガの香りが至福のひととき。
松茸ご飯より、老人は喜びますので「猫時計」しか持たぬ私も嬉しい。


  1. 猫時計・・・いいですね〜♪
    私にぴったりじゃないですか。

    牡蠣ご飯・・・も美味しそう!
    いつか試したいです。
    歳なのでしょうか・・・おいしいものを少しだけ、シンプルに味わうのが至福の時となっています。

    コメント by SAGAN — 2004/10/16 土曜日 @ 10:04:59

  2. patraさん、こんにちは。
    猫時間の<食う・寝る・遊ぶ>、大いに同感です。
    とはいえワタシは、も少しだけ仕事に精を出します。
    その先にある猫時間をめざして…。

    そういえばワタシが梅干を漬けるようになったきっかけは、
    水上勉著の『土を喰らう日々』だったように思います(記憶があいまいです)。

    水上氏の訃報は、あぁ逝ってしまったのだなぁと、
    悲しみというか喪失感をおぼえました。

    そんな時、元気を出すには美味しい食事がイチバン!
    ワタシも牡蠣ごはん作ってみます♪

    コメント by サハラ — 2004/10/16 土曜日 @ 11:19:31

  3. >サガンさん
    ね、よい言葉でしょう!思わずにっこりしちゃった。もちろん貴女の事も
    思い浮かんだわよ、あたし達って働き者だけど、体内時計、世間とずれてますよね

    >サハラさん、ようこそ、ええ、ぜひご自分の働く時間は大事ですよ〜
    この猫時間だって、見えない努力、は、こっそりしてると思うのよ。

    水上さんはお見事ですよ、竹を裂いて煮てコウゾにして和紙をご自分で梳かれます。そこへ絵をかかれたり・・その和紙に書かれた白い花、目が見えなくなった最期の絵は奇蹟でした。
    竹を煮るのに使う火は膨大でその火を利用して陶器を焼かれ・・・骨つぼになさった。その壷に梅干しを入れ、残された家族が思い出しながら食べるのが嬉しいと・・・・。

    「土を食らう日々」きっと経験を全てに生かし切って逝かれたのでしょう。
    心、サハラさんに伝わっていますね。

    コメント by patra — 2004/10/16 土曜日 @ 14:21:52

  4. 図書館にある「土を食らう日々」は多くの方々に読み継がれ
    背表紙がだいぶん色褪せていました。
    そっと背をなでると、いろんな想いが伝わってくるような
    気がします。

    「ねこの時計」
    http://www.cat.acam-j.com/index.html

    偶然、みつけたサイトです。
    それも今日届いたメールの中で。
    糸を繋ぎます。
     
     

    コメント by 空 — 2004/10/16 土曜日 @ 18:38:18

  5. 空さん、ありがとう
    この間、ご紹介いただいた中国大地の写真も凄く良かったですね、
    広告のないこちらをご紹介しようかな?http://www.internetacademy.co.jp/%7Eyesaki/秋野深さんのHP。

    糸を繋ぐ・・・この言葉も大好きです。

    嵐の日、大きい瓶の中に入っていた、空さんの家の姫や兄妹たちチビ猫ちゃんを、懐かしく思い出しますよ。

    コメント by patra — 2004/10/17 日曜日 @ 2:23:51

  6. WOW!!!! This is a great website.

    grants

    コメント by grants — 2004/10/19 火曜日 @ 22:21:50

  7. 最高! 本当に読んでいるのが楽しかった。

    コメント by online poker — 2005/11/27 日曜日 @ 21:06:08

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