2004/9/19 日曜日

大阪はまだ、熱いか・・

Filed under: 仕事 — patra @ 4:45:16

16日発売の週刊文春の文春図書館というコーナーで「フレンチの達人たち」(宇田川悟・著)さとなお書評、読みましたよ!とメール出そうか?とさとなおさんのサイトを覗いたら、大手・現役バリバリの広告マン、抱えてるプロジェクトが何と16個!
>そのうち巨でかいのが4コですよ旦那さん。
>めざせ!「プロジェクトを20コ回すオトコ」ですよ娘さん。
>食べれば食べるほど胃袋が大きくなって許容量増えるのは我がカラダで実験済み。
・・・とあった。
すごく大変そうで、慌ててメール送信をストップ。でもしっかり新規鮨店とか開拓している逞しさに笑いがこみあげる。先日、息子も電話でちょっと休めるか?と思いきや来年の春まで忙しい・・・と言っていた。大企業の規模の千分の一の忙しさだけど、サラリーマンは勤まらない軟弱さなのに、仕事があるだけでも、お陰さま!と胸なで下ろしました。タフガイな、さとなおさんの多忙ぶりならば、我々ではゲトゲトどころじゃない、声も出せずに3年と身がもちませぬ。
昔、何しろ大変な世界(広告界)へ飛び込じまった!と思ったものだが売れっ子じゃなかったのが唯一の救いだったのかもしれない。

1本の収入を増やすために、キャスティングからセットデザインまで請け負って、本数を減らしながらでも食べていけるように、そんな姑息な自主努力を、結構豆にしたな〜と懐かしい。
 
思いでに残る企業は「シャープ」さん。まだ家電競争に突入する前で、超薄型カリキュレーター電子計算機のCFのレギュラーだった頃、息子の交通事故で全ての仕事をやむなく中断、病院に付きっきりで看病していた70年代。半年も過ぎた頃だろうか、今は無い日本天然色映画の当時のディレクター図師さんが声をかけてくださり仕事復帰の道、レギュラ−復帰の道を作ってくださった。初日の撮影日、もうアシスタントも事務所も持たない私は独り現場に向かった。すると、スポンサーさん、日天のプロデュ−サー氏、ディレクターの図師さんは一人のアルバイトの助手の女性を黙って用意してくださっていた。
「ほら、独りで、たいへんだと思ってさ・・・」
 
こんな感無量はこれが最後だった。沸騰した時代の中で、沢山の「ありがとう」に包まれていたのにも拘わらず、思い出すのは、こんなに時が過ぎてしまってからなのだ。
何を於いても家電はシャープにこだわっているうちに、ついにシャープは地球にやさしいソーラシステムまで!・・・。1本のシャープペンシルから創業した企業は、障害者を率先して雇う企業としても有名だったのです。こんな姿勢の企業が着実に大きくなることが嬉しい。

大阪魂とでも言うのかしら、人がとにかく熱い。その事がうれしくて、良く大阪の仕事を率先して受けていたものでしたが・・・
パラリンピックの夜の、つれづれです。


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