竹の垣根の呼びかた
家の悪環境のテラスでは、この夏の暑さに耐え切れずついにコニファーが4本とも枯れはじめ、この調子だともう復活不能。なんだ、たった2年で敢え無くガーデニングの夢が終わることになりそう。そんな愚痴を友人に伝えたら、「自分の所は蛇が居て、最近、駆除してもらった・・」とメールが来たので驚いた。一体、どこへ引っ越ししたのか聞いてみると善福寺。昔、梅林が在ったところへ30軒も建て売りが出来、行き場のなくなった蛇が5匹も、小さい庭へ逃げ込んできたそうです。蛇はジャンプするので怖くてテラスに出られなかった!とありました。それはそうだろう。文面には謙虚に「猫の額ほどですが庭がありラズベリーと低い紅葉だけという理想的な家が見つかったんですよ、」と在って、「家の周りの塀が低く気にいらなかったので建仁寺で囲んだらすごく良くなったんですよ。」・・・・と結んで在った。
建仁寺とは?京都のお寺だ!塀の一種だろうが何だかが、すぐにはピンとこなかった。早速検索で調べたらお寺の建仁寺(けんにんじ)が使用したことで様式にその名のついた竹垣の正式なネーミングだった。あぁ、あの懐かしい青竹を半分に割って黒い麻紐で結わえた粋な塀の事を、そうか建仁寺と呼ぶのか、とこの歳になって初めての知識が楽しかった。今日、大橋歩さんの出されている小誌Arneが届いたので見ていたら靴デザイナーの高田喜佐さん、葉山の夏の家がぐるりと建仁寺で囲まれたお家でした。しかも真新しく涼し気で、関東風に竹垣と呼ぶのは止めてこれからは真似して「建仁寺」と呼びたい!それほど素敵でした。
秋になったら遊びにおいで・・・と友人が自慢したいのも無理ない昔ながらの清清しい塀の復活。
植木職人が作るので値のはるのだけが残念です。