2010/12/1 水曜日

511mより風邪が恐い

Filed under: 未分類 タグ: — patra @ 22:10:32

IMG_1587IMG_1593IMG_1590目の前に見えるスカイツリーが511メータになった!とTVで騒ぐので窓から見てみる・・・うんにゃ〜とクララもお付き合い・・・風邪がだんだん酷く成って体力が消耗してたのを実感する。
紅茶でも飲みましょう!とそこへ前触れなく叔母さまがお一人で見えたので慌ててマスクを探す。齢90才の高齢に風邪がうつったら大変です。
もの凄く大きいマスクだったせいか蒸れてもっと咳が出てしまうので、ちょうど居合わせたヘルパーさんに眼鏡が曇らないマスクを買って来て頂く。

此の前ついでにお経をあげて頂いたのだが初七日なのだ。お花のお線香をあげて頂く・・・
奇麗に遺骨の台をレースで飾っておいて良かった!私より遥かに叔母さまの方が母の死をあきらめられないのでしょうか?
「さびしくなるわね〜」
達観し過ぎている私は申し訳なく思う。小1時間もしないうちにお帰りに成るが素敵な毛糸のマフラーをまいて実にセンス良くお洒落です。
其の後も咳が止まらず電話で話すのも苦労なのです。いつも厳しい風邪菌チェック、つい葬儀で甘くなったせいか手洗い,消毒をお客様に徹底指導しなかったせいですが、大失敗。ゲホゲホ苦しい。


考え中・・・

Filed under: 日々雑感, — patra @ 1:29:40

CIMG8713CIMG8714CIMG8701IMG_1579昔の仕事仲間と友人が連名でカサブランカを贈ってくれました。届けてくれたお花屋さんがハンサム・・・というオマケ付き(笑)
午后は叔母さまから電話を頂いた。こちらからかけなくてはいけないのに、二人で少し涙声になってしまう。
叔母さまにどれだけ母は助けられたか?お礼の言葉も無い。今回の御霊前が大金だった事もあって受け取れませんとお伝えすると「美代ちゃんにあげたんだから、気持ちだから・・」に言葉につまる。
実に有り難い事だけどこのご恩をお返しする術が無い・・・
夕方電話でご近所のサガンさんが下まで来てるのでお線香をあげたいという。風邪ひきじゃなかったら一緒にご飯が食べたかったけど、咳がでてたのでほんの僅かだけ。お線香をあげて下さる。母と偶然にも誕生日が一緒なのでご縁を感じるそうです。


2010/11/30 火曜日

青い空と気配り

Filed under: 友人,日々雑感 — patra @ 0:09:00

IMG_1562IMG_1564東京の空も青いのか・・・と実感する朝です。何か良い予感・・・・IMG_1570IMG_1566IMG_1573IMG_1576IMG_1571IMG_1575少しお直しが風呂場と洗面所にあるのでお打ち合せの約束だった今日、お疲れならば他日に!と電話がインテリア会社からあった。いえ、大丈夫です。
もの凄く気配りしてくださる社長さんが母の霊前にお供えする可愛いチョコレートと香典を持って来てくださいました。こんなとき本当に申し訳ないと思う。しかも不動産会社の若者までが、絶対に固辞すべきなのだが、こっそり置いたのでタイミングを逃してしまう。
しかも又も美濃吉の具沢山散らし,茶碗蒸し,サラダに蓮根サラダとか大きいフルーツの盛り合わせに美味しいブリオッシュやフランスパンまで・・・冷蔵庫に詰め込んでくださるのです。泣けます。
買い物はヘルパーさんがしてくれるのでノープロブレムなんだけど・・・母を亡くしたばかりの私を労って下さるのでしょう。
「全部たべたら多いから、一度に食べちゃ駄目ですよ」と社長さん。笑いながら袋からあの美味しいパンが沢山出て来た時は小公女のセーラになったような気分。思わず「何でそんなにやさしいのですか?」とお礼よりも疑問符が先きにでてしまった。優しくされ慣れていない私なのです。うろたえるばかり。

夜ご飯が昨日に引き続き差し入れです。なんというか果報者な私です。

風邪はついに咳になりました。直ぐ食べられる差し入れが有り難かったです。


2010/11/29 月曜日

頼もしいかぎり

Filed under: 友人, — patra @ 0:30:02

IMG_1558CIMG8690CIMG8685喉が痛く風邪かな?と思ったが午前中にお風呂に入ってまったりしてると電話があった。
昨日の夜メールが来てた多田ちゃんから母にお線香をあげたいから3時過ぎに寄ります!と言う。コンコンしてるのでお互い風邪だから好いかな?と嬉しいので変な理由をつけて逢うことに。大きいマスクをしてモニターに写る彼女は昔のアシスタント。今回の引っ越しでの活躍は本当に頼もしかった。

大昔、たった18才だった彼女がヤッコさんの紹介で青山の事務所に来たときの可愛さが未だに残っている。素敵な、あちこち飛び跳ねたヘアをしていて若々しいので誉めると「くせ毛の寝癖のままです」とケロっと言うので大笑いしてしまう。大好き。

母の葬儀は献花だったというと大きい薔薇とアカシアの葉、キャベツの花とか実生の素敵な花束と花の匂いのお線香を私のリクエストに答え、探してきてくれました。

中津川の栗キントンをお供えしお線香をつけて二人で拝む。「良いお顔なんでびっくりした」とやっぱり母の最期の死に顔を誉めてから,彼女のお母さんの時も痛みを取るのが優先だったのよ、と私がデュロテップMTパッチを貼ったことで死期を早めたかもしれない・・・という悩みを即座に回答してくれます。

部屋の花のお水を全部かえてくれたり・・・なんかうっとりと懐いていてもテキパキゴミまで纏めてくれる。大好き。
母の遺影にお供えして、残を二人で半分の茶巾寿司をお持たせで頂く。
ホウレン草を茹でるとき、「パトラさん、レモン入れて茹でるとシャキシャキするの知ってます?」知ってるけど老人がいると滅多にしない・・・そこで実験、しぼったレモン汁を熱湯に入れて本当はもっと短い時間茹でるのだけど老人と暮らすと何でも柔らかくなる癖が此処でも(笑)
でも本当にシャキシャキとして歯触りが良いホウレン草に
「何でなんだろうね〜不思議」IMG_1553

普段は飲まないという日本酒を小さいグラスで付き合ってもらうと「うあ、おいしい」そう風邪のくすりの つもり。ポカポカになったのは日本酒だけじゃない、このすっかり逆転した関係が嬉しくてです。
次はご主人と来てくれるそうで愉しみです。IMG_1552何と言うか、保護されているようなひな鳥になったような感じ・・・
なんか心地良過ぎです。いかんいかん,癖になりそう。

そうそう、通販でしか買えない”ちよだのダシ”も持って来てくれました。
娘が戻ったような気分です。大好き。


2010/11/28 日曜日

涅槃に直行

Filed under: 家族 — patra @ 1:28:29

IMG_1546CIMG8645CIMG8665退院してから暫く元気だった母は看護師さんや叔母、ケアマネジャーさんに「この景色も素晴らしいけれど何よりパトラがしてくれた事が一番なのよ、こんな事、誰にも出来ない」とエアマットレスに代えた事や諸々の気配りを非常に喜んで話すのを聞いてると、ちょっと嬉しかった。
ダイレクトに母が人に話すのを聞くのは初めてだし引っ越しで,同じフロアーになったお陰です。

命の灯火は消えかける時に一段と輝きを増す・・・というように母が元気に叔母や姪と話していた先週の火曜から僅か1週間後、火曜に再度先生がきてくださった時はほぼ意識朦朧な危篤状態・・・翌25日の朝,眠ったまま静かに亡くなっていました。
夜の1時半まで側に居ましたが苦しむ様子も無くスヤスヤと軽い寝息をたてていましたから・・朝6時15分に覗いたときは少しお口が開いてましたが暖かでした。

洗面と身支度をして戻ってみると?何か死相が。早速先生の携帯に連絡を入れ看護師さんにも電話する。急いで駆けつけてくださった先生が診察なさり「7時30分、臨終です」と用意された死亡診断書を書いてくださいました。
遂に来たか!涙より何よりお寺さんと葬儀屋さんの連絡です。看護師さんも駆けつけ身体を清め、「何を着せますか?」と聞かれ紫色のウールのロングドレスを出して着せて頂く。痩せてた時の私のチューブドレスがピッタリ似合っています。息子達には戻らなくて良いとメールしておく。

その間も葬儀社さんお寺の方丈さんと打ち合わせ。私の希望、その日のお通夜、翌日の荼毘がセレモア筑波さんの手配で迅速に決まる。献体を希望してた母の意志には、悪いけど逆らって、これ以上痛い思いをさせたく無いので普通にお通夜と葬式を我が家で母方の親類だけと父の姪、私の姉のご主人と娘だけのササヤカなお葬儀です。それでも前のヘルパーさんや看護師さんも来て20人くらいになりました。
「どうしたの、美代ちゃ?あんなに元気でお花見するって言ってたのにぃ」と2つ下の叔母さまが泣く、私も泣く。
親戚だっという事もあるが方丈さま自ら門番からお茶汲みまで気を配ってお経以外にも活躍くださるので恐縮してしまう。50ねんぶりの従妹とか懐かしい、全員この窓からの景色の壮観なことに驚いて、母は幸せだったろう、とたった20日の自宅養生でも慰めてくださる。

翌日、早朝なのに高齢の叔母さまはシャンとして焼き場まで・・・私の代わりに母の骨を拾って下さる。
天蒸篭で精進落としをしお開き・・・
亡き姉のご主人にも手伝ってもらい無事通夜と葬儀を終え久しぶりに夕方6時から12時間も寝てしまいました。腰と背中が痛くて目が覚めました。
母の遺骨は桜を見せてから墓地に埋葬するつもりです。

遺骨と遺影の前に枕お団子を8個ずつお供えしキッチンに戻るとコン!と音がする。何だろうと部屋に戻ると何とお団子一つ床に転がり落ちています。

不思議に、2度も団子は転がるのです。16という数がお気に召さないのかしら?
それとも・・・いや、言うまい。
実はお供えする前にフッと一瞬味見したい衝動にかられたのを見破られたのですね、母に。それで投げてよこしたんでしょう。3回も転がったなんて・・・・尋常ではないでしょ。
拾って口にほうり込みましたとも。母と私のさいごのユーモアです。


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