潜水服は蝶の夢を見る
フランスのファッション雑誌EllEの編集長だった人ジャン・ドミニク・ボービーが幸福人生の絶頂で突然、脳梗塞になり全ての機能が失われ、たった一つ動く左目のまぶたと考える力で「潜水服は蝶の夢を見る」という題名の自伝を書き残したそうです。2008年に映画にもなりました。
丁度その頃、私は骨折入院の繰り返しで全く知らずに、つい最近になって息子からこの話を聞きました。
作者が2万語の単語を頭の中だけで組み立て文章を一度も直さず文字を瞼で選び、本にした話をしてくれたのです。
書く前にしっかりと組み立てなさい!という示唆を込めてのアドバイスとして教えてくれました。
脳の大量出血で運動を伝達する全ての機能が麻痺した病名はLocked-in Syndorome(閉じ込め症候群)というのだそうです。
まるで重い潜水服に肉体が閉じ込められた感じからのタイトルが「潜水服は蝶の夢を見る」に表現されているのです。
誰にでも起こり得る障害です。