2004/7/25 日曜日

「ヒーロー」を観る。

Filed under: 感想 — patra @ 23:55:26

今日はBSで陳藝謀(チャンイーモウ)監督の「ヒーロー」を見る日だ。
待ちに待っていたので早めに夕食の準備をする。
暑いので夏野菜(茄子とタマネギ、紫蘇)を細かく刻んだ所に合い挽き肉をハンバーグにはせずにエスニックに仕立ててみる。
ナツメッグと胡椒、塩で良く混ぜて、食パン1枚まぜてコネた種を薄く天火皿に伸ばしオーブンで焼いてみる。
つけ合わせはニンニク芽のソテーとジャガ芋と人参の粉フキ、バター風味。
もやしを水から茹で、しゃきっとさせて辛子醤油和え。キュウリの漬け物。
出来上がった所をまず殿老人に・・・
案の定若向きなので「塩あじの肉か?」と不平ちょっぴり。
彼はハンバーグがお好きなのだ。でもしっかり残さず召し上がる。

大急ぎでシャワーを浴びようとおもったらアメリカから電話があった!うわ〜タイミングが悪いな、と思ったので正直に映画を見るのよ、と伝えて切る。
申し訳ない、海外の電話は時間差がお互いに掴み難いから時々はこんな事もあるのだが心よく切ってくださって感謝。

大急ぎで水浴びし、洋服を替えて出てきたらもう3階から息子が来ていた。
フミちゃんも交えて食事を楽しむ。
手抜きのエスニック風でも喜んで貰えたので汗かいて作った甲斐がありました。
最近、凝っている抹茶のアイスクリームを食べる頃、やっと映画。
2階でひと休みしていた母も呼んで、姿勢を正して鑑賞する。

満足と感動で暫く言葉も出ないくらい美しい映画だった。
御承知のように私は春秋もの、史記が好きで易経好きなのでこの映画のテーマ、「復讐でもなく愛のためでもなく怨みでも無く、名誉のためでもない闘い」に心が震えた。

役者の顔が精神までを表していて監督の意志が隅々にまで伝わる、影像以前の意識の高さにほぼ嫉妬。群集の扱いが素晴らしいからだ。写らない所の人間の意識までも高めるのは相当な精神力だ。
日本だと声を枯らしてもあれだけのエキストラ、統制ができないだろう..。
影像の美しさ、衣装、和田エミさんの素晴らしい仕事に唸る。役者はもちろん何ひとつ不足のないワイヤーアクションまで堪能できた。


2004/7/24 土曜日

猫、災難。

Filed under: ネコ タグ: — patra @ 21:24:22

昨夜、シャワーを浴びたあとのんびりとブラッシングをしていたら恐ろしい音が食堂まわりで起きた。!?
目まぐるしく走り回る音に何か引きずる音、ぶつかる音、唸る音。
まるで怪獣が乱入したような感じ・・・
怖いけど勇を決して洗面所から部屋を覗くと、雄猫チップの尻尾にネズミ取りのクルクルが・・・
しまった!
春にチェストのしたに仕掛けて忘れていたいたものへ暑さで伸びたチップのシッポが引っ付いたらしい。
唸りながら部屋中を走って父の椅子のしたで震えている。
一体何ごとが起ったか?と思ったが思わず笑ってしまう。
ごめんよチップ。
それでなくとも弱虫猫なのに・・・
 
椅子の下で動かなくなったので、思いきり引っ張がす。
「うんぎゃ〜」
すっかり忘れていたのにネズミじゃなくて我が猫ちゃんが引っ掛かったお粗末。
ハサミでベタついた粘着剤がついた毛を切り取るのにも怖がって唸る。
けれど絶対に私の手は噛まないと信じているので
「ほらほら」と声かけながらシッポの毛、半分も切ってしまう。
恐ろしいくらいベタベタだった。
朝まで自分のシッポを嘗めどうしのチップ。
部屋は猫の毛だらけで悲惨だった・・・
 
もう一度掃除機かけて、もう一度シャワー。ぐったり。


風はどこへ

Filed under: 家族 — patra @ 3:37:03

しかし、今どきクーラーのない台所で仕事をする主婦っているのかなぁ?甚だ疑問だ。
輻射熱のないIHヒータだからまだ我慢できるけど料理する気が少しも起きませぬ。
が、ここより息子達の暮らす3階はトタン屋根の冷房なし、恐ろしや。

留守番の時、水やりに行くたびにムワッと襲う熱波に
「帰るまでに付けてあげたいな」と思っていながら躊躇したのは余計な事を!と叱られるのが嫌だった事もあるけど・・
案の定、しっかり者のフミちゃんは本格的に日本へ戻るまでは「勿体無い!」と申します。
おぉ、やはりそうか。

窓を開ければ風は入らなくとも借景の緑が目に飛び込むから少しは良いかしら?と聞くと
「ええ、ゴキブリも飛んできますけど」に再びぎくっ。
ヘルパーさんに特大ゴキジェットを買ってきてもらい手渡す。

もはや何一つ母心は要らないまでに成長した二人だが黙って何かしでかすと必ず余計なので注意が姑の心得なり。
クーラーどころか網戸もない家の健気なお嫁さんが切ない。
ひと昔前は風が吹き抜ける自慢の家だったのに。

せめても!とばかりパイン材の古い田舎家具でバーを飾りパリ風を気取ってご機嫌を伺う姑息な手段も見抜かれた。
「持ち運べない家具が増えてもねぇ」と息子がボソっ。
いやはや・・・
もしや二人ともあのままフランスで暮らすつもりかいな?
それも一向に構わない。じゃ思いで作りの夏にしないとね。
「花火大会とかしない?」と聞いても返事なし・・・

何か食べ物のリクエストはない?営業は?と水を向けても
「うん、うん」と生返事。
「大変な事はよそうよ」とあっさり却下。
「?」
さては、見抜かれたか!この夏の嫌々家事労働の私をば。
しかし、まじでバテています。
うんじゃ、さぼるか。暫くは滞在する二人だし暑いしね。


2004/7/23 金曜日

金目鯛異変

Filed under: 料理 — patra @ 19:45:34

夕餉に代わり映えのしない金目鯛の煮付けを出したところ我が家の殿、老父が憮然として呟く・・・
「日本近海物じゃないぞ、これ!」
「そんな事ないわよ、青森産だって言ってたもの」と母。
私はこの煮魚に関しては調理しただけなのでなんとも言えずに無言。
てろっっとしたお殿風の綺麗な指で魚の身に絡まった小骨を抜きつつ
「否否、日本の金目ならこんな身の部分に細い骨なんかないぞ!」と尚、ぼやく父。
「そんな事いっても近海物は全部寿司やへ行っちまうんでしょうよ」と母。

最近とみに聞く父の不満である。
「小骨がやたらに増えた、これはアフリカの魚だ。」
鮭でもタラでも鰻でも骨の文句を言う・・・

「魚も大変なんでしょう?きっと海の環境が変わったから、必死なのよ。
身体を骨だらけにして身を護ってるんでしょうよ」と私。

骨を抜いてあげようと手を出すと払い除けながら
「馬鹿いえ、日本の魚はこんな所に骨は無かったんだ」と譲らない。

歳を取って骨が障るようになっただけだ、と思いたいけどスーパーの魚の味、まったく旨くもなんともない。
「あ〜ぁ、ごっそうさん」と面倒臭そうに箸を置く老人に
「三崎から取り寄せようか?」と声かけると、きっぱりと首を振り
「いらん、いらん無駄じゃ無駄。」
鶴仙人のようなスラっとした後ろ姿で水差しを抱えて2階へ上がる。
母と私は残ったお皿を眺めては
「このどこが骨だらけなんだろうねぇ」と溜め息をつきます。
正直、何故か骨の多い部分が何時も殿のお膳にのっちゃうのは何故なんだ!?
92歳には真子ガレイしか駄目かもしれない。
 
まん中の土正骨さえ取ればきれいな身が残る金目ってあるのかしらん。


Blogって?

Filed under: 未分類 — patra @ 5:37:41

サーバ移転にともない99年から皆さんと楽しんできた掲示板をついに止めた。

これからはブログで近況を書き込みます。
と言ってもまだ慣れていないので一体どうなるのやら・・・

始めた頃、私世代(62歳)でインターネットをしてる閑人間はまだほとんど居ずに自分のサイトの反応がさっぱり分からず何度も止めようと思ったのに、もう5年も経ったのか!とちょっとセンチメンタルな気分です。

「ほぼ日糸井新聞」のリンクの花園から知りあった若い友人達に随分と遊んで頂いた。
彼等の励ましが無かったら到底続かない「遊び」だったけれどサービス精神が旺盛なのでついつい頑張った掲示板のレスは楽しかったなぁ・・・

「深夜特急ヒンデンブルグ号」のシルチョフさんは特に印象深いネット詩人でレスの達人だった。
私はまるで今流行りの「ヨン様」を追い掛けるように「シル様」の追っかけをしては日に何度も彼のサイトへお邪魔した。
伝説の掲示板「だべくりの間」で慣れないタイピングを駆使し、
匿名にしても直ぐばれてしまうお粗末な書き込みにレスを頂き一喜一憂するのが唯一の楽しみだったのだ。

歳月が過ぎ世の中が替わり、若者たちが成長し閉じられるサイトの多くなったこの頃だが文章を書く切っ掛けにもなったサイト、閉じるのは淋しいので又ぞろブログ・・・とやらで暫く独り遊びしてみます。

きっと誤字、脱字、等お目汚しでしょうが今度は書き捨て、読み捨て極楽とんぼで、行くつもりです。
レス無しの自由を味わうつもりです。おしらせまで。


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