国民のお手本となる尊い笑顔。
15日の黒田清子さまになられた紀宮さまのお式・・実に感慨深いおもいでTVを眺めていました。美しいものを我々庶民に沢山見せて下さり考えさせてくださった天皇皇后さまのご様子に母と画面を見入り30数年昔に思いを馳せたのです。
息子の小学一年の時、創立百周年の古い学校だったお陰で、計らずもまだお若く香ぐわしさ溢れるように美しい美智子妃殿下の御臨席を賜り、教室の廊下に並びお出迎えして以来、その高貴な美しさに声を失った我々は皇室番組をついつい観てしまうくらい年季の入った皇后さまファンなのだ。
今回の人々のお手本になるような簡素で心のこもった結婚式の形式や、皇后さまのお着物を譲り受けて装おう清子さまの心根など、どれもこれも今の日本に於いて大切な心掛けばかりだったから・・・やっとやっと国民の目の前に明確な形として皇族方の慎ましやかなお気持ちが示された瞬間ではなかったか!と深く感動しました。
最も素晴らしい事は・・・
乾杯の時の天皇さまのお優しいまなざしが皇后さまに向けられ・・・グラスを捧げたまま振り向かれるあいだ、皇后さまを一瞬お待ちになって目があうと同時に「よかったですね」と労るように微笑んだお姿・・・どんな教科書にも、映画にも決してお目に掛れないくらい御夫婦の労りあい信頼しあう素晴らしく美しい究極の笑顔を我々庶民は宝物のように目の当たりにすることができたこと。
皇后さまの長い道のりと歴史を思う私達親子は画面に向って思わず拍手をしてしまいました。
日本に天皇、皇后さまが居てくださるかぎり「日本」を好きでいつづけたい。
そう思う若い人達が沢山うまれた日に違いない、そう信じる事ができた尊い夜でした。