2008/3/27 木曜日

糠床を冬眠から再生する。

Filed under: 料理 — patra @ 8:53:14

急に春がやってきてもうお花見ですね。今日はきっと東大の構内も桜が満開でしょうか?

一昨日から完徹だった昨夜は早く寝たので今朝は5時起き、ところが台所へ来て驚いた!何と炊飯器の蓋が開きっぱなし、おしゃもじが入ったまま8時間も放置してありました。母です。パリパリに乾いたご飯、とてもじゃないけど食べられない。お水を少し入れて,スイッチオン、再生してみました。大丈夫だったけどホントに驚いちゃう。昨夜は私の方が先に寝てしまったのでこんな失敗が在ったのですが、最近はなにもかも・・・、ちょっと目がはなせません。

起きてきた母に早速話すと「え〜〜何で?ちゃんと閉めたたつもりなのに、どうしてこうなるのかしら?」 怪訝そうにしてました。何事も確認が大事,必ず振り返る事、見返り美人ね!と言っておく。

昨日は冬眠させておいた糠床を再生したのでキャベツを漬け暫く野菜の水分が出るまで本漬けはせずにおきます。ヘルパーさんが冬眠を開けた瞬間の桶を覗き込んで奇麗で臭くないのに驚いていたので、参考に写真を撮りました。白いモヤっとしたカビが酵母です。





堅い糠床をビールで戻し、和辛子、切り昆布、唐辛子、生姜を入れて、キャベツの水分を出すためテスト漬けを何日かします。糠床が堅くとも水は入れず野菜の水分で徐々に柔らかくしてゆくのが再生のコツ・・・何度も試し漬けのキャベツは捨てます。画像順序は左下から右へ、桶の蓋は酢で拭いてから、ウコンで染めた布巾は虫が嫌います、昔からの知恵ですね。





2008/3/26 水曜日

BOBBY

Filed under: 感想,時代 — patra @ 4:49:14

このあいだ偶然見た映画,アンソニーホプキンスの表情がすごく好きだったので,タイトルを知らないまま見てしまう。

あるホテル,たぶん実名のホテルでの1日、ここの従業員、お客、オーナーなどがそれぞれの持ち場,炊事場だったりロビーだったり客室だったり美容院 で繰り広げられる小さいエピソードに60年代を反映して面白い。見て行くうちに、それが大統領候補を選ぶ市民参加のパーティが開かれるまでのホテルに集 まった関係者達と解る。その重要人物をサポートする一行、講演会を待つ、それぞれの立場の人物が何の脈絡もないようで、しかし巧妙に仕組まれたパズルのよ うに、抱えている問題まで浮き彫りにされてゆくのには舌を巻いた。脚本が良いのである。無意味なエピソードの連続が時間の経過を現し最後、実はロバート・ ケネディが,狙撃され銃弾に倒れる瞬間の、その場に居合わせた関係者や被害者達だと解るまでのラストは圧巻。実際のロバート、愛称ボビーの映像をじょうず に交えながらエンターテイメントに仕上げる力量が鮮やかだった。ボブの演説が流れるラスト・・彼が生きていたらアメリカはどうなっていただろうか?と思わ せる内容と何が起こったか解らないホプキンスの顔。ホテルの厨房で兇弾に倒れた、という事実さえ知らなかったが、タイトルを見落とした結果、より楽しめた のかもしれない。

ホテルオーナー?にアンソニー・ホプキンス、アル中の歌手にデミ・ムーアー、美容師にシャロン・ストーンといった豪華なキャスティングが誰?というくらい嵌っているのも見所。それにしてもアメリカの脚本家のストライキはその後どうなったのでしょう?

羨ましいのはこうした史実を素材にさりげなく一級料理に仕上げられる彼等の力量と層の厚さだ。FOX TVのB級ドラマでも深層心理まで食い込む脚本に、ときどきハッとさせられることがある。





2008/3/25 火曜日

テスト

Filed under: 日々雑感 — patra @ 2:13:46

新しくなったサーバではWordPressを使うことになったのですがまだ慣れない。

たとえば写真のアップテストをしてみるとサイズが自由に伸びたり縮んだりするのでびっくり。が写真の間を少し開けててみたい、そう思っても改行をどうするのかが謎。

「慣れるまで 暫くしょうがないね、でも慣れたら使いやすいのに驚くよ!」

電話口であまりのド素人ぶりオバカ質問を連発する私に息子が苦笑してました。投稿する用語が違ったり,中々大変です。膨大な資料を移動してくれて、 なお「頑張ってネ」そう唯一の私の遊びを励ましてくれる息子に感謝しながら・・・書くスペースが狭いのが何かネ〜とかブツブツと煩い隠居モード全開です。 レイアウ トも変わるようで楽しみ・・さて独りでアップできるかな?

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ラナンキュラス

Filed under: 家族, — patra @ 0:09:52

雨だったお彼岸の翌日、姉が母を連れてお墓参りへ行ってくれた。
帰りに真っ白い芍薬を5本、私へ、と手渡してから、上がらずにすぐ帰っていった。
元々色の白い姉は、その日、天候のせいでまるで輝く芍薬のように白く、見た所、元気そうだった。
部屋に戻り花を生けて気がつくと芍薬ではなく大振りで見事なラナンキュラスの白と僅かにピンクがかった白だけを選んでくれていた。お花の選びかたがとてもセンスが良い姉のお気に入りの花屋さんからだった。
去年の入院中もお部屋の患者さんや看護婦さん達に姉が持って来るお花は評判だった。
その姉がまさかの癌である、かける言葉もみつからない。
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2008/3/24 月曜日

十年前の奇跡

Filed under: 家族,時代 — patra @ 0:18:00

この写真を見るたびに、息子が出会った数々のフランスの人々に感謝したい気持ちになる。
フランスで暮らすようになったのは前にも書いたが、彼が学生時代、ちょっと旅行で立ち寄ったフランスに其の侭居座った時のフランス人の友人が縁なのだ。
その後日本にも滞在していた彼はフランスに帰り会社を作り、ルーブルの人が日本のスポンサーを探している事を伝えてきた。
当時自宅でアルバイトくらいのささやかな仕事をしていた息子は自分のクライアントにその話を持ちかけたのだ。
トントン拍子に話は進み、ある日、突然我が家にルーブルの人が訊ねてきた、たった一人でタクシーを乗り付けたフランス人のオジさんがである。「印象深い家だね」と言いながら・・
胆を潰しそうにになった私である。様々な紆余屈折の果て、サイトは出来上がった。
公開から10年が経ってサイトはクローズ(仏サーバにてリニューアル)されたが、この仕事は沢山の出会いを彼等にもたらしたのだ・・・懐かしい忘れられないこの写真。

あと十年、こんどはどんな出会いが我々家族を待ち受けているのだろう・・前へ進むのみ、どんなに辛くとも頑張れた記憶があるかぎり、根気よく進んで行くように応援していたい。





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