猫は伸びるのだ・・・
息子達が見てきた「植田正治:写真の作法」の展覧会は大盛況だったそうです。
ご招待くださった仲田さんに写真集をいただいた。
ありました!「少年と猫」
植田正治さんは「猫」を良く御存知だ・・・そう、猫はちょいとだけ
不本意だったりご機嫌ななめの時は
こうして重た〜く伸びぶら下がるのです、わざと(笑)。無言の抵抗かな?。
「ま、君だから抱かさるけどさ・・落とすなよ?」
少年の緊張した顔と猫の顔の「ハヤク・・写シテ」諦め顔の対比が素晴らしい一枚です。
昔の印画紙の画面は暖かみのある見事なモノクロームだそうで、是非実物を見て欲しい。
車椅子から見上げる写真や絵画は目線の違いでガラスに照明が光ってしまう事がたまに有ります。
なので写真集を何度もなんども眺めては暫く我慢しました。
ご紹介していただいたカメラマンの安珠さん が物凄く綺麗でびっくりしたそうです、おぉ♪。
彼女も猫の素晴らしい写真を写しておいでです。
それがやっぱり飛切り美女な猫ちゃんなんです・・・。
写すお人にどことなく似てくるのでしょうか、猫ちゃん達も。
昔の印画紙はシャドーの諧調が美しい反面、ハイライトがいまひとつだったそうで、赤血塩を使って白く「抜く」作業がよく行われていたそうです。この写真も実は少年の白目や足の爪、猫のお腹、足部のハイライトにはこのレタッチが。さらに猫の毛や眼、前足の輪郭も「描いて」あって、とにかく「この猫に注目!」な強い作品なのです…
Kyoさんたちに何とかお会いできて嬉しかったです。ただ、私がバタバタでゆっくりお話ができなかったので、東京にいらっしゃる間によろしければぜひ遊びにうかがいたいです!
コメント by とど — 2005/12/21 水曜日 @ 9:29:31
おはようございます、薫子さま、あるいはとどさま♪
なるほど、説明していただけて良く分かりました。少年の瞳の白い部分や
猫の毛なみの白さも際立っていますよね。
昔の写真はレタッチはもちろん暗室仕事もカメラマンの感性によってより「強い」作品になるので興味深いです。
ホントに大好きな作品です。
30っ歩の自分が残念です。
息子たちに何度も「宴会しようよ」とリクエストしているんです。忙しい二人ですが彼等は放っておいても(笑)是非是非遊びにきてください。
コメント by patra — 2005/12/22 木曜日 @ 8:01:44