2006/5/22 月曜日

考えていること・・・

Filed under: 家族,時代 タグ: — patra @ 8:16:17

チップフミちゃんの日記がひさしぶりに更新されているので5月13日を読んでみると、東京駅から成田空港まで障害者用チケットの購入の方法や説明が窓口ごとに違うことなどが詳細にレポートされていました。・・『日頃温厚なフミちゃんが東京駅員の対応に珍しく憤慨していたのでよっぽどトンチキだったんだね!』笑いながら息子が言うのを聞いても何だか恐ろしく能率の悪い窓口対応の様子を是非書いて、次の利用者のお役立ちメモにでもなれば・・・そう彼女にもお願いしていました。

国内でも車椅子で自由にホテルに泊まったり旅行する姿って日本では、ほんとに少ないと思うのですが、法律でバリアフリーが義務づけられた昨今は、体裁だけは先進国並みに整えても、細かい心の対応マニュアルが出来ていないとスムーズに事が運ばないのでしょうか?何でもマニュアル依存症候群。

ホテルに泊まる経済力や行動力の有る障害者自体とても少ないのが日本の現実です。

『一体年に何人利用者がいると思うのか?』。

東横インの社長さんが思わず漏らした本音をTVで観てちょいと同情もした。ホテル建設当初は障害者利用を目論んで確保したスペースが現実には採算が取れない為の経営者としての苦肉の運用だった筈です。マスコミの人権人権と声高く叫ぶ輩は得てして被害者の権利より自らの論理を主張したいが故に騒ぐ眉唾が多いのも定説。ホテルに辿り着く以前に駅で切符を買うという単純な手続きすら窓口で徹底管理されていないとなると車椅子で電車に乗って旅に出ようもない。日本の玄関、東京駅の対応が寒いのでは推して知るべしですね。

patraにもkyoにも先天性ミオパチーという筋肉の障害があるのでリムジンバスに乗れなくなるのは時間の問題だろうと思っていました。この豊と言われる国に車椅子専用リフト付きリムジンバスがない何たる貧しさよ。

しかし前向きで行動力抜群の息子夫婦は日本での車椅子体験者と介護エキスパートとして電車で成田へ行くという初体験さえ面白がってしまうタフガイなのです。♪オイラはドラマ〜・・・但し足の悪いドラマーですがメゲテ・・ナイのです。

介護するフミちゃんが疲れるからタクシーにしなさい!と提案しても二人はニッコリ「全然平気です、ホームまでエレベータ−が有るし地図も貰ってあるので!」
カップル
二人はどんな困難があっても日本で暮らすより海外が気持ちが良いようです。

どんどん逞しくなってゆく二人は、地方の人が東京を目指して上京するように海外へ出て行きます。
電車の中で食べるお握り体験も味わいたい!早く起きてご飯食べるより間際まで寝ていたいからさぁ・・とアッケラカンとしたものです。いいぞ!いいぞ!頼もしいぞ!

チップとお花フミちゃんを大好きなチップもちょっぴり深刻に考えちゃったけど兄貴の堂々とした
ならば抜け駆け乗車作戦にぐふふ・・ふと笑いました。

なんでぃ、こちとら江戸っ子だい。バリアフリーバリアフリーと煩く言う前の時代だって何かしら工夫してドッコイ上手に生きてきたってぇもんょ!
ピンクの鼻の穴を広げました。

でもフミちゃんだって一人で何でも抱え込まないで「すみません、手を貸してくださいな」と周りにアッピールする勇気だってしっかり持ち合わせているよ、その時はチップからもよろしくね。


  1. 「なんだかなぁ〜」という感じですね。(^^;

    たとえば、外国語を勉強している人たちには国際人としての勉強もして欲しいものです。
    「本当の国際人とは何か?」というと難しいことですけど、そのことをちゃんと考えることができる人であればと思うのです。
    これは何にでもいえることで、仕事であったり、福祉であったり、生きることであったり・・・

    英語を話せても国際人とは言えないように、知識はあっても賢い人とは言えないように、身体は健康でも幸福な人とは言えないように・・・
    優れているとうぬぼれていた所が失敗の原因になることもあるでしょう。
    逆に、欠点と思っていたことが大事な気づきを与えてくれるのかもしれません。
    僕としては、やさしさもタフさも兼ね備えていたいと願うのですけどね。(笑)

    コメント by 変人です(^▽^) — 2006/5/22 月曜日 @ 17:29:05

  2. 変人さん
    いつも素直なコメントをありがとう♪
    国際人って・・・言い換えれば正しい人間性を持つ」常識の人!そうであれば何処の国でも立派に国際人。
    そう認識しています。

    タフじゃなければ優しくなれない!(笑)

    人から百の優しさをひきだすには、やさしさを受け取る側にもきっとそれだけの優
    しさがなければ、気がつかなかったりするんだろうな〜
    >優れているとうぬぼれていた所が失敗の原因になることも・・
    これはとっても大事なポイントですよね。

    しかし世間には沢山の違いがある。違いを知ってはじめて他者を知ることができる..
    マッチョでも軟弱な精神の人がいたり、だから人生は楽しいのです。

    コメント by patra — 2006/5/23 火曜日 @ 1:02:07

  3. フミちゃん(と言はせて頂きます)て、相当に我慢強い。私なら喧嘩してただにさせるとか、社長呼び出して謝らせます。かなり喧嘩好きでして……ここだけは親父に似たやうです。
    JRの対応、もつと宣伝する方法ないかしらん! あちこちにTBするとか、障害者の各協会などにしらせちやふとか。
    劇場(劇団)でいち早く視聴覚障害者用にイヤホンガイド(全公演)や字幕(演目による←相当の費用が掛かる=赤字)を取り入れた私としては、JRに甚だ腹を立ててをります。福田

    コメント by dokudankoji — 2006/5/23 火曜日 @ 2:06:22

  4. 追伸:「心の対応マニュアル」言ひ得て妙です。劇団の受付・案内係はかなり訓練されてゐます。階段部分など、車椅子、持ち上げてしまひますから…。ただ、劇場が老朽化ゆゑ今年一杯で閉鎖といふ情けないことになつてゐますが。

    コメント by dokudannkoji — 2006/5/23 火曜日 @ 2:10:32

  5. 障害者と意識するのも嫌だ、区別はないよ。という息子を大好きでいてくれるフミちゃん、我慢強い上に度胸もあります、でもけんかは嫌いだと思う可愛い女の子だもの。(笑)
    今までどの協会にも属さなかった私たちは、組することが苦手だったんですが福田先生のように個人的に努力なさって下さった方々の情報からも疎くなっていましたね。
    誰かがやらねば・・・イヤホンガイド、階段の持ち上げ・・本当に心からお礼申し上げます。老築化とは残念ですね。3百人劇場、とても良い劇場ですのにいよいよ今年かぎりですか?
    息子の最後に転入卒業した小学校のお隣です。

    家も相当に古いのですが考えないことにしています。
    父ったら「お前、便所はしっかりしてて潰れないぞ!逃げるなら便所へ」と生前から・・もう!

    コメント by patra — 2006/5/23 火曜日 @ 5:54:56

  6. 長文を読んでくださってどうもありがとうございます。
    友人たちから教えてもらったことによると、どうやら東京駅のシステムや年配の職員さん特有の問題のようです。
    国鉄時代の感覚の名残でしょうか。
    同じ東京駅でも、インフォメーションのお姉さんや改札のお兄さん、そして電話で話した京成上野駅の駅員さんも年配の方でしたが、優しかったです。

    日本人てどの国の人たちよりも「察してあげる精神」が優れているから、本当なら世界一のバリアフリー国になれるはずなんですが、きっと想像力が足りないだけかもしれません。
    多くの人が、当事者になってはじめて気づくようになるのではないかと思います。

    コメント by わびすけ — 2006/5/23 火曜日 @ 6:58:12

  7. 大物政治家が当事者になって初めて動く日本(笑)
    介護保険の導入がそうですね。けれどこのシステムも相当に問題が・・
    おつかれさま>フミちゃん。ドイツの初戦はフランスの国境近くだそうで君達の選択
    フランスの国境に宿泊は良いチョイス!とドイツの友人もメールをくれました。ドイツのバリアー報告も楽しみです。

    コメント by 応援patra — 2006/5/23 火曜日 @ 12:51:25

  8. もう一つ腹が立つ事。電車の優先席。空いてゐれば、私平然と坐ります。ねぇ、Patraさん、かつて乗り物で全ての席はお年寄りや妊婦にとつて優先席でしたよね。私は子供は坐るものではないと教へられて育つちやいましたから。一部だけ優先席にして、それで事足れりとしてゐるJRも私鉄も、はたまた、そこにさへ坐らなければ、年配の方を立たせて平然としてゐる乗客達にも腹を立ててゐます。かういふのを偽善といふのです。あの優先席の思想こそ差別主義です。

    コメント by dokudankoji福田 — 2006/5/24 水曜日 @ 0:36:30

  9. そうです、福田先生。昔我々子供は電車の中では立っているものと教わりました。
    そうすることでバランスを取ることを覚え必死で踏ん張っていました。足の弱い私でも電車の入り口のポールに掴まって頑張ったものです。
    戦後のアメリカの陰謀といったら言い過ぎでしょうか?日本人を骨抜きにするような教育指導が行われ、本来我々日本人が持っていた何を優先順位にするか!とか家族から受け継がれた躾としての礼節などを、個々が判断するべき能力を国民から奪ったのだと思っています。それくらい日教組がきらいです。

    ドイツの友人からもコメントが長過ぎて弾かれた、とメールが来ました。少しづつコピーして見ようと思います。

    コメント by patra — 2006/5/24 水曜日 @ 2:34:38

  10. 昨日のblogでJRの無責任でずさんな応対ぶりにつて書かれていましたが、日本では欧米諸国で行われているからという理由だけで、どうしてそのようなことが必要なのかという根本的なことを十分に理解して消化せずに、右にならえと真似をして表面的な形だけを取り入れる傾向がよくありますよね。それでいざという時に、お飾りだけになってしまって実質的な機能が働かないのでしょうか。
    ドイツでは屋内でも屋外でも至る所で車いすに乗っている人はよく見かけます。彼らは障害を持っていない人と同様に積極的に外の世界に出て活動しているようです。kyoさんも障害を意識したくない、区別は嫌だと言われているそうですが、こちらでは障害を持っている人といない人が、お互いを取ってつけたように意識しないで、ごく当たり前に共存しているようです。

    コメント by Michiyo — 2006/5/24 水曜日 @ 2:41:12

  11. >みちよさん
    メールのお返事も此処に・・スパムとはゴミメールの事です。怪しい宣伝とか汚染されたメール。ぜったいにクリック(開けては)してはいけません。

    私の仕事をしていた頃、大企業、一流の方々とは何のトラブルもありませんでしたがごく稀に「ボランティアじゃない・・」とか「君は今、エレベーターに乗っただろう?今は省エネ中だぞ!階段を使えと言っただろう」とかは有ったけど無視。
    Kyoは人に恵まれています。彼自身が区別して考えていないから仕事も何もかもが自然なのです。

    コメント by patra — 2006/5/24 水曜日 @ 3:01:05

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