父の祥月命日
14年目になりました。
去年13回忌だったのに息子も入院中で親戚のご住職にお経をあげていただいただけでした。
ごめんなさい、と心の中で・・・
もう両親の兄弟姉妹は誰もいません。
孫のkyoが産まれてからは、随分と優しいお顔になりましたが、昔はとても厳しいお人でした。
高校は文化学院へ通うようになった時、すぐ傍が池坊の学校だったので、入学しお花を習い始めました。
お花を持ち帰ってTVの上に飾ったら、2階から降りてきた父が、のびた南天が邪魔だったのか、払いのけ、と言うより叩き落として言いました。
「馬鹿者!、掃除も拭き掃除もしておらず、花なんか飾るな!!」と叱り飛ばされました。
確かにTVも周りも師走なのに埃だらけでした。
花を拾い、掃除をし直し、小さく生け直しながら『確かに・・・」と納得した15歳でした。
掃除下手な母に代わって、その父の一言で悟った私は徹底的に掃除をするようになったのです。
掃除して損な事は一つもなく、今思い出しても、タタキ落として叱ってくれた父に感謝しています。