「骨風」を読みました。
私のように乙女チックな人間には「骨風」も「影踏み」も、どの行間からもドクドクと滴り落ちる・・・血脈の呻きが重く、「鹿が転ぶ」もリアルな解体猫写が怖かった。
応援するね、と約束したのに辛くてなにも言えなかった。これは男が読むべき本ね。と無礼にも言ってしまった。
救いはやっぱりガラとの出会いだ。「矩形と玉」
クマさんに黒猫ガラをプレゼントしてくれた南伸坊さんに感謝した私です。
今のクマさんの人柄を形成したのは、あのマグロの一切れを持って拉致先から戻ってきてくれたガラが育てたと思った。
黒い猫にはそーいう不思議があるのは知っている
今朝は読み返すために窓辺でハイボール、もう飲まないうちに酔ってしまいそう。
「蠅ダマシ」を読み
そして
「今日ははればれ」のお母さんの件に辿りついた。
これこそ読みたかったエッセイだった。クマさんのお母さんの話だ。心に沁みました。
これだけでも充分にこの本の意義があります。
ぜひ皆さんに読んでいただきたい。
月曜に息子の住むパリへ荷物を出すので、そこに入れておこう・・・
何と言うかな〜
父親不在で育った我が子の心の健全さに感謝しかない・・・・
クマさんにも伝えたのだけど「骨風」は最後に載せるほうが良かった、という私の印象は読後も変わらない、なぜかは分らないが、それでこそモンゴルの風の粒になり・・・草原に吸い込まれた。という一節が強く生きると思ったから・・だ。