ダニエル・オスト(華道家)
写真で見ると花や植物を素材にしているとは思えないまったくのオブジェだが・・・たけしも認めているように非常に和風なテイスト、わび、さびを感じる。
若い頃、日本の華道家栗崎昇さんの影響を受け、いまだに師と仰いでいるダニエルの造り出す花の世界は試験管を緑色のテープで巻き水を入れることで大胆な造形を可能にしている。
珊瑚みずきの枝から覗く蘭の頭・・・たった3日の花の命だ。
圧巻は空中から下げた花器に束ねて溢れるように生けた日本から取り寄せた雪柳の造形だった。
もっとも贅沢なアートである。
花々への鎮魂の意味で今、ダニエルが情熱を傾けているのは庭作りだそうだ。プティ・マリエンバードのような空間が窓の向こうに広がっていた。
BSたけし☆アートビートから