理想の死に方
たいそうなお題の特集が文春に載っているので好奇心から購入してみた。
色々な文化人が語る中で慶応大学医学部講師、近藤誠先生がお書きになっている話がタイムリーで興味深いお話なので、抜粋してみました。
『がんは苦しい痛いという社会通念は、多分に誤解に基づいている。苦痛の大部分は、手術をし、抗癌剤を受けたことから来るものなのに。人びとはそれを癌のせいだと勘違いしているのである。
本物のがんでも、積極的な治療をせずにそっとしておけば。多くは自然な死を迎えることができる。
高齢者がどんどん増えているのに、老衰死が逆に減ったのは、検査技術が無闇に発達して高齢者のがんをも見つけだすようになったからである。見つけられてしまえば、手術や抗がん剤治療を受けさせられて苦しくなり、亡くなれば「がん死」のレッテルが貼られるわけである。それゆえ、もし老衰で死にたければ元気なうちには人間ドッグや健康などの検査を受けずおき、家族には「弱っても病院へつれてゆくな」「急変しても蘇生処置不要」と言い聞かせておくしかないだろう』 (本文どうり)
とある。
これは私の日頃の考えとまさに一致しているのだが、父もうっかり医者にのせられて調べてしまったのですが、骨に転移は痛いので放射線治療が欠かせません。
ここ数日ですっかり股関節の痛みが薬のおかげで無くなった母が日曜に病院へ食事介助に行くと既に姉の手配で、今日から毎日2人、昼食と夜に食事介護のヘルパーさんが来年の1日まで予約されていた。入院中は介護保険無しですがボランティア団体もあるそうです、尊い仕事。
「匙をひっぱるな!」と3回も叱られたそうです。
食べさせるタイミングって・・・赤ちゃんを思い出せばわかるかもしれない。こちらの気持ちが焦るとうまくいかなかった。
父は「肺癌が転移した骨癌」です。あの煙草の脂だらけの去年までの父の部屋を思い出してゾっとします。「煙草なんか、絶対止めない」と言っていた殿老人、喫煙を止めた時は遅かりし・・・だったわけだが70年も吸っていて何ともないはずが無い。
近藤誠先生の「ぼくが受けたいがん治療」を再度読み直し自分の今後の指針にする。怖いのは人の吐く煙草の煙りの方がかえって悪いそうで、骨にまで来たらもう手後れもいいとこですから世の若者よ、人が側に居たら、やっぱり止めるべきですね、喫煙を。
ちなみに近藤先生は「がん」をけっして癌とはお書きにならないのですが・・・
食道がんの生存率
悪性度が高いといわれる食道がんでも、いわゆる早期のがんの治療成績は良好です。0期のがんでは内視鏡的粘膜切除術で切除された後の5年生存率は100%です。がんが粘膜下層まで拡がってもリンパ節転移をおこしてければ、手術で80%が治ります。日本食道疾患研究会の「全国食…
トラックバック by がん情報研究所 癌(がん)は治る病気です! — 2006/12/11 月曜日 @ 14:59:21