捨てる勇気
遂に3階と2階に取り残されていた私の服の整理まで辿り着いた。素材の凄く良いものでも型が古かったり小さくなったものを捨てる。惜しいけれど捨てる。
初めの計画ではバザーをするつもりだったが、もう時代が変わり過ぎ、あらゆる意味で精魂尽き果てた感じ。一度も袖を通さない裏に毛皮のついたレインコートなど需要は先ず無い。
昔は男女とも、よいレインコートと良い傘を持つのがお洒落の基本だったのに、今や有り得ない。息子のために買って置いた英国製のレインコートも断念,出番が無い。
頼もしいヘルパーさんに手伝ってもらいフミちゃんと一緒にワシワシ捨てる。
どうしても決意が出来ない十数着を暫く部屋に下げて眺めてみることにし・・・ブロウドウエイで買ったオストリッチのストールとか30年代嗜好のジョーゼットのドレスとか初期のアルマーニまで山のような無駄・・・哀しくなって顔が所々蕁麻疹になったほど。
夏に亡くなった姉のご主人と姪が母の見舞いに行ってくれたので頑張って片付ける。報告の電話では昨日は元気でアイスクリームやチョコレートを食べたそうです。
ヘルパーさんが行った時は「痛いことばかりされるので頭に来る」と訴えていたそうです。二日元気で三日駄目、今までのそんなサイクルならばよいのだけれど・・・
夕食はゴーヤチャンプル。豚肉と炒め、固くなるのが嫌なのでトロトロ炒り卵を、あとから混ぜる。刻んだニラを散らします。