手抜きそうめん
昨日の残りの豚キムチ・・・そうめんに合いますね。
つゆは野菜入り・・薬味を沢山用意しなくて済むのでラクチン。
父はそうめんの器に水を入れるのをゆるさず、必ず冷たく冷やすか氷りを入れるのを好んだ人でした。要は、おつゆが薄まるのが嫌いだったからだが、時々煮麺(にゅうめん)の汁の様に茄子、椎茸、冥加、葱を入れたお汁にすると特に喜びましたが、此れは温かい煮たそうめんの作り方と一緒。気持ち薄めの汁ごと頂くのでこの時はお代りをします。
夜の内に野菜を煮込んだ汁を作り、そうめんを茹で冷蔵庫へ・・・楽なので良く作りました。
晩年の夜食はきまって冷やし中華か蕎麦か素麺。冷や麦はあまり好まなかったのは麺がかたいせいだと思う。
大雑把な母と違い私が流水で一口づつ、素麺をまとめて皿に盛ると「食べ易くて良い」と誉められましたが、水を出しっ放しにして麺を纏めるので母は、側から「水が勿体無い!」といつも嫌がりました。
冷たい水に浮かべて果物なんかを散らす流儀もやってみたい事、つい習慣でいつものように平たいお皿で冷やしたそうめんです。
量はこの半分くらい・・・ちょっと多く盛り過ぎちゃった。
お揚げの焼いたのや、焼き茄子が私は好きでしたが父は紫蘇の葉も嫌いました。生姜と冥加と葱だけ・・・簡単といえば簡単な人でしたが出汁は厳しかった。
私の作る特製だし汁を大事にしてくれる気持ちが、きっと素麺に水を張らせなかった理由ではないか?と思う。
私が忙しくて母が市販のつゆを出すと決って「なんだ、もう無いのか?」と憮然としたそうです。
お醤油にザラメを漬けて作る割り下から用意するので実は汁だけで大変なご馳走だったのですね、父にとっては。