ボブ・ディランとサム・クック
先日、NHKの番組「映像の世紀」で人種差別の酷かった時代に活躍したビリー・ホリデイや当時の事件を放送していました。
人気のあった黒人歌手、ビリー・ホリデイはホテルの入り口やエレベーターまで差別されたそうです。
彼女のヒット曲「奇妙な果実」は1930年代当時、南部の黒人へのリンチを歌っている・・・衝撃的な内容の作詞はユダヤ人詩人だった。
ビリーが亡くなった2年後にNYへ出てきた青年がボブ・ディランだった。
彼の才能をいち早く見つけたのはビリー・ホリデイと同じプロデューサーだったのも偶然ではない気がする。
丁度その頃起きた黒人少年へのリンチ事件についてボブは独特の感性で詩を書き歌った。
当時、白人は誰も抗議の声をあげない時代に・・・「The Death of Emmett Till」を歌ったのです。
ラブソングで白人にも黒人にも人気だった歌手、サム・クックは驚いた。
「この白人坊やは凄いな〜こんな歌をかけるなんて!」
サムクックは大いに触発されてのちにオバマの選挙戦のテーマにもなる歌を作ったのですが不慮のトラブルによって旅先のモーテルで黒人女性の管理人に撃たれ亡くなってしまい。舞台で歌う事のなかった名曲の
「Sam Cooke – A Change Is Gonna Come」
この曲は、後に沢山の歌手に影響を与え、ボブもカバーしています。
忌野清志郎さんもカバーしています。