執事体質のアシスト君
エッセイの[花の色」に出て来るアシスト君は7年間も運転手兼用心棒として勤めてくれました。
天性と言える忠実さ、誠実さでとても良く働いてくれたものです。
合気道の有段者、まだお若いのに老成した落ち着きがありました。
でも髭が嫌いな私は「君の髭がね〜〜」と常々文句を言って揶揄ってました。
20代、息子とさして年令が違わないのにおじさんみたい、と内心w、洋服の好みも紳士です。
そんな有る時、何時に無く私の前をウロウロするので、手で払いのけながら[何?」と眉間にシワを寄せた私に
「お気づきになりませんか?」と更に突っ込む・・・さっぱり分らない私は怪訝に彼を見つめるも分らない・・・・
おもむろに口を開いた彼が言うのには
「お嫌いだと言うので髭を剃ったのですが、もう1週間になります。一向にお気づきが無いので・・・」と目が笑っています。
驚いたのは私です。うわ、確かに髭が無い(笑)
「頑張って剃ってみたのですが、全くイチダさん、お気づきでないので、ならば又生やしても良いですね」
業をにやしてのウロウロだったそうです。
面目無い、もう大笑いして謝りましたw
息子がパリから連れ戻ってくれた猫.ココにゃんは、彼が大好きで懐きまくり、いつも肩の上に鎮座していました。
散々文句を言っておいて,気がつかない我が侭勝手なボスに、本当に良く仕えてくださったので、無事に引退まで恙無く仕事を終えることが出来たのですw
執事体質の彼と私の珍道中には笑ってしまうエピソードが一杯です。
先日見えた歯科衛生士の先生が一番笑ったお話があります、何時か・・・又