2015/8/16 日曜日

浅蜊のすいとん

Filed under: 家族 — patra @ 0:21:08

70年目の終戦記念日でした。
母が一度だけ誉められたすいとんは、疎開先の稲毛の海岸で掘った浅蜊で出汁をとったすいとんでした。思い出して再現してみました。
葱だけでも美味しかった。
母は発想がユニークな人,病気がちの父に栄養をつけるために庭に出て来たガマ蛙を薪割りで気絶させ、父に鳥肉、といって食べさせた強者です。
父はずっと鶏肉だと信じていたそうです。
本当に何もない戦後を身体が弱いのに釣と僅かな畑で我々を育てあげてくれた父といつも勇気のある母のお蔭で無事に生きてこれたのです。
DSCN0665DSCN0662インゲンをTVで戦争の特集をやっているのを見ながら
醤油なしでいただく。とても美味しい。
DSCN0660DSCN0659お刺身は父のために
釣が好きだった父は千葉に疎開してからも会社の合間にせっせと釣をして栄養をおぎなってくれました。海ヘビやほおずきも獲って来た父がエイに足を刺されて漁師さんの肩に掴まって帰って来た時は怖くて泣いてしまった5歳児の私。
黒鯛や石鯛、キス、めじな、コチ、ボラ等はその後平和になった時代でも釣ってきて母がお刺身にしてくれました。
懐かしいので敢えて終戦記念否の一皿にしたのです。


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