白い雲のなかに
なんと夢にクララさんが出て来ました。
前の古い家です。事務所から戻るとキッチンのテーブルの椅子にクララさん、「え!どうしたの?」意識の中ではクララさんは亡くなっているので抱き上げても不思議なんです。
撫でてスベスベの絹のような触感も軟らかい手足も正にクララさんです。」
「どこに居たのと?」と話しかけているとトイレのドアが開いて父親が出て来て「3階に居たんだろう・・・」
そう呟いて2階の自室へ
足元やテーブルにクララさんの他ココにゃんも何とチップもいる。幾ら何でも君たち・・・TVもガンガン鳴っている。
台所から母がヘネシーの箱を抱えて来て
「これ小林さん(親戚の故人)に頂いたけど、父さん嫌いなんだって」と差し出す。
「あ、これ上等じゃないから咽せるのよね、じゃお菓子につかおう・・・」
いや、待て!親戚の人まで亡くなっている、と言う事はクララさんを見ると消えていた。
ハッと目が覚めた。そうか夢か。電話が鳴り響く、TVの音じゃなかった。
出るとペットのコジマさん。昨日届いたゼリ−シーツ百枚入り4パックをキャンセルする確認だった。
私と死者との会話の通路がどうも有る様で、今までなんどもこうした夢を見た。
クララさんが煙になった時刻だった。
そうか、皆と一緒になれたんだ。
普通に暮らしているらしい向こう側の世界がそこに在った・・・
空には白い雲がポッカリと綺麗だった。もう一度抱かせてくれてありがとうね、クララさん。軟らかいスベスベを忘れ無い。