綱渡りフェリックス・フリーゲンパイルのバラード
この挿絵が実に魅力的です。
ドイツの作家ミヒャエル・エンデの詩集「夢の蚤の市」に収められている一編をドイツ在住の友人美智世さんが原書に忠実に
訳されブログに載せてらしたので
許可を頂いてリンクしました。
ちょっとシュールで孤独感が漂う不思議な詩はこんな書き出しではじまります。
フェリックス・フリーゲンパイルという名の綱渡りがいた。
彼が前人未到の綱渡りの名人であったことは誰もが認めていること。
彼にとっては宝も金も賞賛もどうでもよかった。
彼が心にとめていたことは世の中の誉れではなく 技だけだった。
綱渡りの学校に入ると 大勢の中で瞬く間に一番の優等生になった。
1年が過ぎた頃、先生よりも上手くなった。
そこで先生は柔和に言った。
「天才児よ、さらば。君に教えられる事はもう無いよ、息子よ。
これからは神と共に行きなさい。さあ、行きなさい!」
続きはこちらから美智世さんのブログ
木陰のアムゼルよりお楽しみください。
エンデ好きな方に・・・ドイツ好きな方に・・・
日本では「影の縫製機」という詩集に収められているそうです。
原書を読み訳せる語学力が羨ましいです。