少女だった時間・・・
今やお互い立派な老女に育った昔の同級生と一緒に開けたモエやシャトウ・マルゴーの空き瓶です。
ミモレットに海苔を巻いてシャンパンと・・・そら豆、苺やスナップ豌豆で飲むシャンパンは女性の時間には欠かせません。
私が料理好きやお酒を飲めるようになったのはこの友人の手ほどきでした。
出会いは彼女が岐阜の郡上八幡の旧家から、作家白州正子さんの紹介で東京の文化学院に転入してきたのは16才、私が14才でしたから・・可愛い少女時代があったなんて今の二人からは想像できませぬ。長く生きちゃったもんです。ふ〜
京都への食べ歩きや初めての旅行も一緒に行きました。
久しく逢わなくなったのは彼女が銀座でお店を始めたからですが、先月12年続けた家庭料理のお店を閉め、時間ができたからですが・・・
「ね、裏ごししないマッシュポテトで良い?」
「大丈夫よ、その方が好き」
彼女はプロですからね、今更気取っても仕方ない。焦げ目も付けないで出したマッシュポテト、ズッキーニの焼いたのとかを懐かしい思いで話とともに、なんと9時間も遊んでしまいました。
昔、沢山奢ってもらったのでささやかにお礼です。
お医者さんから牛肉を食べなさい!と言われていたそうで、ローストビーフを非常に喜んでもらえました。
「やっぱり、年をとったら牛肉でしょう」
彼女は逢う度にドンドン痩せていきます。
お酒をもの凄く飲むので、殿方のようにお米粒は食べないからでしょうか?
でも最近,お医者さまに栄養が足りていない・・・
魚や豆腐は食べていても貧血、栄養には『牛肉です!!』と言われたそうです。
太めになる一方の私ですが
「栄養満点」と主治医に太鼓判。
肉食の方が大病したときでも持ちこたえられるそうですよ。