2011/3/13 日曜日

この二日

Filed under: 時代 タグ: — patra @ 0:24:06

朝の眩しい日の出を拝み,今日一日良い日でありますように!そう祈った11日金曜日でした。
いつもの午前中にヘルパーさんと楽しくやりとりしながら、お互いの役割分担を進め、午後にはお茶に草餅を頂いて岩手のお友達に頼まれた吉凶表を書いている時,側でクララが執拗に啼くのです。
「なに、なんなの?」そう聞いても訳が分らない啼き方でした。切手を取りに玄関脇の小引き出しへ行こうとした瞬間に揺れが来ました。今まで体験したことの無い,気持ちの悪く成る揺れ・・・ほんとに本当に怖かった。
看護師さんがマッサージに来る日だったので玄関の電子錠を必死で開けて耐えるしか無い数秒、いえ数十分かな?
気持ちの良い朝が午後には地獄になるなんて・・・

逃げ出したと思ったクララは1時間も経ってヒョイと息子の部屋から出てきました。
管理人さんとあんなに探したのに神隠しのように消えていたクララ。
今考えると姿を隠さなければ決して管理人さんを呼び立てることなんかしない私へクララの「愛」なんじゃないか?動物の偶然がもたらすものにさえ意味をみつけてしまう。

胸が潰れるような被害の深刻さが次々に放送される間、ぽつねんと窓際に座って外を見下ろすクララの後ろ姿にも悲哀が滲んでみえるのも気のせいでしょうか?

頑張れるか日本.頑張ろう、なんとしても!息子から電話があった時、「節電しなさい」と言われる。
確かに今はそれくらいしか出来ない。
オール電化のマンションでのほほんと暮らすのは罰当たりだろう。
電気を消しスタンド一つで昨日食べるはずの、食欲を無くし止めて寝てしまった、マグロと平目のお造りで夕飯を取った。被災者の人々の寒さを思い暖房も無し・・・
それでも暮らして行ける環境に感謝しながら管さんの演説を聞く、がんばるしか選択肢の無い日本。





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