2010/11/22 月曜日

「むすび」産霊

Filed under: 人物,日々雑感 — patra @ 1:25:40

【むすび】

いかに死すべきかということは唯(ただ)、
死を願う消極的な心ではない。

いうまでもなく、ある偉大な感激の対象を求めて、

それに向かって没我的になって行く。
 
己(おの)れを忘れ、あるいは己れを抛(なげう)つべき
ある偉大なる感激の対象を得る生活であります。

我々が喜んで、勇んで、己れを空(むな)しうし、
己れを忘れて没入して行くような、
そういう感激の対象を得ることを、
大和(やまと)言葉では「むすび」(産霊)という。

日本精神を最も活き活きとつかむため、
日本精神の真骨頭を把握するためには、
この「むすび」ということを知ることが、
根本の問題であります。

 『安岡正篤 一日一言』より(致知出版社刊) 


RSS feed for comments on this post.

© 1999 - 2024 Patra Ichida, All Rights Reserved.