沈痛な想い。
病院へ私の代わりに行って先生のお話を聞いてくれた息子達が戻った。
沈痛な顔だった。玄関先で私も泣いた。
朝、昨日火曜日に母を見舞ってくれた叔母さまから「一体どうなってるの?美代ちゃん,尋常じゃない。あんな状態だったら惚けちゃう」と勢い込んで抗議の電話がありましたから、我々だって何故急に容態が悪くなったのか理解できなかったので答えようが無い。叔母の報告に依るとオムツにさせられて腕に点滴、重病人になっていた母は、看護婦さんに「オムツにしましょう」と言われても断れなかった!と訴えたそうです。すぐ病院へ問い合わせの電話を入れても電話では駄目の一点張りだった。
息子の報告では癌が胃の上部と胃の出口の上下を塞いでしまい、叔母さま差し入れのお団子もお帰りになった2時間後には吐いてしまったそうです。
「もうすっかり病人、入院たった数日で10歳くらい年とってしまったから、叔母さまが驚いたの無理ないよ。尿も出が悪い、血圧も低い、心臓も悪いので、手術は難しいけれど内視鏡検査をもう一度やる同意を先生から求められたので勿論お願いしてきた。」
沈痛な表情の二人、去年から覚悟していた事だがあまりにも急、タイミングが悪い。
でも我々が弱気ではいけない、兎に角、疲れた彼等に食事をさせる。ヒレカツは母の好物なのだ。食べることが大好きな母が、もう食事を採る事ができなくなるのに、現実には食欲のある我々。実に無常なり。
老人を病院へいれるのは、だから反対なんだけど、息子は今の母はもう退院は無理・・・と呟いたので又泣けてしまった。頑張れ、頑張れ。
内視鏡では無く、負担の掛らないMRIにして欲しいけれど設備がないような小病院だ。
自宅で介護するための決断の住み替えなのに切なすぎる・・・