胸に詰まる想い。
ここ1ヶ月ばかり姉から連絡が無いので便りのないのは良い便りと思っていたら,夢に姉が出て来ました。何も話さず荷物を持って立っている姿が微妙に暗い。母に電話するように伝えたのが一昨日。留守だったらしい。
午後、浮かない顔して降りてきた母が報告するには
「もう1月も入院してるんですって!」
あぁ、やっぱり手強い病気だから、と溜息をつく我々。肺へ転移していたのだが、家中で一番,元気で健康自慢だった人なので、体力もあるだろうから大丈夫だ!と無理にも思っていたのに。ショックだったのか朝は元気だった母が、今度はグレイ色の顔色をしてました。
逆運だけは、とにかく避けたいものだが予断を許さない状況かもしれない。
痛み止めが効かなくなってきたのだそうだ。放射線治療を受けながらお医者さんの予告した期日と向き合う姉。「覚悟は出来てる」と母に電話して来て知ったのです。
付き添うことはもちろん見舞うことも出来ない、今の我々に理不尽な試練は続きます。
人は誰でも姉を誉めます。明るさや元気を・・・
神は何を基準に寿命をお選びになるのでしょうか?
でも充分奇麗なうちに召されるとしたら、其の方が幸せな気もしています。姉が良く言っていた言葉です。
だから無念とか大変とか思わないようにしていましたが、現実はしんしんと気が沈みます。
父の法事にも来なかった姉との痛い側面を知っている私には、成す術無し、がんばれとひたすら祈るだけです。父母から惜しみない愛をうけ、何時も自由で気侭で居た姉の払う犠牲の大きさに、家族の嘆きに、むしろ暗澹としてしまった。どこかで辻褄を合わせなくてはならないのが人生なのだ。