未来の老人
お雛様の紅白のあられハンペンとか昨日の九条葱をヌタにして柚子味噌にしたり、そうそう、誕生日に食べ切れなかったホタテを焼いて、と食材整理の日曜日。
「いやだ、このホタテ,堅過ぎっ」と早速、文句が飛ぶ。しつれい。
最近、母の腰の傷口(人工関節術後の感染症)が塞がって、何も出ないので様子を見ています。
感染の菌は肺炎菌だそうで、かえって体内に駆け巡ると心配なのですが今の所、熱も出てません。その影響かは分らないけれど前のように無茶喰いはなくなりました。
以前はいくら食べても傷口から出血しちゃうので貧血でした。「この侭で大丈夫ですか?」と伺っても先生、首をかしげて「さっぱり分らない」の一言だけだそうです。
医療の限界。この6年間,来る日も献立に工夫して支えて来たのですが、ソロソロもう少し地味な老人食にしたほうが,胃がんには良いのかな?病院の指導は一切無かった6年間でもありました。家族の手探りの努力に頼るだけの医療も介護も,この先もマダマダ続くのです。患者の多過ぎる先生は母に「90までは頑張ってね」と6年も診ているのに母の年令を間違えるし日本の全体が何処もかしこも,私を含めて気が散っていて疲れているように思う。「そんな事ではどうする!」と幕末の獅子のように自分に吠えてみる。
お汁がある献立を見もせずにご飯にお湯をかけてしまう母に、『嫌われる老人とは・・・その14』
早速、メモして自分の老後の戒めにする。惚けない病気しない歯が良い!が理想の老人像だけど,もう一つ重要なのが,最早叶わない。そう、兄弟大勢で支えてやっとこさ!の老人社会が目の前です。