2009/11/5 木曜日

『金を「負」む者は「負」ける』

Filed under: 人物,日々雑感 — patra @ 4:44:26

『負債の負という字は「まける」「おう」「たのむ」と三つの読み方があり、これを文字的に研究しますと,上の「ク」は人であり、人が財を持っているーこれが「負う」で、物を背負っている意味です。人は金を持っていると良い気持ちになり,金を「たのむ」という意味になります。ところが、人は金を負ったり金を持っていて『もう大丈夫だ』というようになると「まけだ」ということになります。負を「負ける」とする意味であり、これは古代人が社会的経験を積んで内省するうちにできたものです。つまり我々は何を頼みとするか?『金を頼みとする人は一番弱い。人生の負けだ』という結論に達したことを現したものです。』

安岡正篤著『運命を開く』より抜粋した金言です。これ凄く大事な事で1993年の吉凶表に,私が選んで書いた言葉です。改めて読むと鋭い真実を現していますね。人は何をたのむか?良く考える必要があります。金儲けして何が悪い・・・と豪語した人々は例外なく失敗してきた日本です。もう一度,深く考えてほしい。ささやかでも「たの」めば「まけ」る。


RSS feed for comments on this post.

© 1999 - 2024 Patra Ichida, All Rights Reserved.