クオリティ・オブ・ライフ
胃癌である、とこの初夏、とつぜん宣告された母は「何故だろう、今まで何とも無かったのに、がんと言われてから急に好みが少し変わったかんじ、嫌いな物は食べたく無い」と不思議がります。
あっさりした味を好まない人でしたが、胃のために鶏を胸肉に変え、極力あっさり味にしたら「う〜ん、前のモモ肉の方が好きだけど・・・な〜」諦めの表情で蒸した胸肉を突つきます。素麺の汁を茄子,茗荷、干し椎茸で野菜たっぷりに作り勧めたところ、「コレは,良い・・・」と合格。
人間知らぬは仏、知らないことが幸せだって事もあるから病人に告知は、最期まで難しい問題だとおもうが食べられる事を第一に考えると、好き勝手にさせるほうがいいのかな。「嫌だったら残していいから」が口癖になりました。