2007/1/29 月曜日

復讐の鬼(風林火山)

Filed under: 風林火山 — patra @ 0:00:48

夕飯の支度前に感想を書こうと思いハイビジョンを見たのだが、すこし釈然としない部分が多々あり再度8時を待って繰り返し反芻する。
つまりミツの死とその理由がいかにも創作の域を出ず説得にかけるのだ。しかも悲劇としてこちら側に伝わる描写が無いのは仕方ないとしても、板垣に召し抱えられるまでの展開が急で勘助の悲しみを希薄にみせているようだった、が、夜中の花畑の草原でミツの言葉を思い出し慟哭する勘助・・・このシーンの男の涙は中々見せる物が有りですね。
それにしても残忍なりお館さま、お主は狂人か?
一方信虎の愚行に怒る晴信へ「お父上を蔑むものではありません」って大井夫人!妻が夫の悪行を諌めずにしてどうするの!!「萩原○○介が生きておれば諌めたものを・・私では」「お父上の軍師であった方ですか?」
「光を放つ者は陰を負う者が側に居て安堵して輝けるもの、そのうちそなたにもそのような者が必要となりましょう」何だか軍師の存在はお守り役だな〜。

「百姓,浪人ではお館さまの側にも近ずけない、戦を待つ、そして武田の内情を探る、戦は謀ごとじゃ」と勘助。

勘助の心深くにしまわれた決意を知り墓に添えられた摩利支天を掴んで言う「お前(おみゃあ)が武田を討ったら戻ってお前のために米を作るだ・・と言い残し村をでてゆく平蔵だけが哀しさに打ちのめされているようで切なかった。

板垣の報告に興味を持った晴信が命じ,着替えさせ召し出された勘助やミツの兄達3人。ここで初めて勘助と晴信は運命の出会いをするのです。ここでの晴信の書き方は私は好きです。兄にミツの件を詫び勘助に諸国を巡り兵法を学んだのは真か?と更に切り込むあたりに若いのにも拘らず大物の気配あり。甲高い声もかえって正義感が溢れるように聴こえます。
殺気!ただならぬ気配を察知する両者を分ける板垣・・「孫子曰く兵は詭道なり,板垣はそなたを畏れているようだが、・・・・失意の中から誠の大望が生じる」
すかさず「伝兵衛,忘れずとも忍んでもらえまいか」と頭を下げ勘助の胸の内を読むように続ける言葉「大望がなければ恨みを晴らしたとて何になる・・」震える勘助。
怒りの勘助が吐く呪詛の言葉は・・・若い晴信に自分よりも遥かに先を見越すような英知を感じ思わず漏らした自分自身への怒りのようにも聞こえました。おぬし出来るな!と、かなり勘助焦ったのでしょう。

間者になれ・・・と板垣に言われた勘助、もちろん快諾する心は既に板垣より晴信へ傾いた証拠でありましょう。

脚本は台詞が大事ですが今回は1言1句も聞き逃せませんね。

ps
兵は詭道なりを(起動)と誤字表示してました。訂正しました。


  1. 風林火山〜第4話・ミツの死と仕官!

    風林火山ですが、やはりミツは武田信虎に殺されてしまいます。出演者の名前が出るところで、ちょうどミツの貫地谷しほりの所で花が池に落ちるわけです。ミツは、山本勘助(内野聖陽)と最後の言葉も交わすことなく遺体での再会となってしまうのですが、もっと酷い話もあるわ…

    トラックバック by 一言居士!スペードのAの放埓手記 — 2007/1/29 月曜日 @ 2:17:32

  2. 風林火山 復讐の鬼

    風林火山 復讐の鬼

    …光を放つ者は影を負う者が傍にいてこそ安堵して輝けるというもの…。

    ミツが武田信虎に殺されてしまいました。

    勘助「戦を待つのじゃ。武田の内情を探り、戦を待つのじゃ。戦になれば敵に寝返ろうとも陣中をかく乱する事もできる。戦は謀じゃ。武田…

    トラックバック by ねぇ、しょーP、こっち向いて♪ — 2007/1/29 月曜日 @ 6:35:10

  3. 「風林火山」第4回

    ミツは信虎に惨殺されてしまいました!
    それが弓矢ではなかったのですね。
    首に提げていた摩利支天が弓矢からミツを守ってくれていたのに・・・
    気絶から覚めたミツの前に信虎が・・・
    そして口にするのもおぞましい惨劇です!
    思いもしなかったことにかなりショックを…

    トラックバック by Gallery Koyuki — 2007/1/29 月曜日 @ 6:48:11

  4. patraさん、はじめまして!

    先ほどはご来訪ありがとうございました♪

    今回はミツが弓矢ではなく予想外の惨殺でショックでした!

    先週はTBしていただいていましたのに
    見逃していました^^;
    こんなドジな私ですが今後ともよろしくお願いします^^

    コメント by 小雪 — 2007/1/29 月曜日 @ 7:38:18

  5. 小雪さん
    こちらこそ、すてきな絵をたのしませて頂きました。

    しかし信虎の人格は相当に壊れてますね。とんでもないヤツを仲代さんが不気味に演じているので更に恐い(笑)。
    こちらこそどうぞ宜しく。

    コメント by patr — 2007/1/29 月曜日 @ 8:09:43

  6. 風林火山 第4回「復讐の鬼」

    ミッちゃん(貫地谷しほり)がぁぁぁぁあああああ!!!!
    武田信虎(仲代達矢)のあほー!! 絶対ゆるさんっ!!!

    トラックバック by みはいる・BのB — 2007/1/29 月曜日 @ 9:34:55

  7. 風林火山4勘助武田のスパイになる

    おおっと、始まっていきなり狂気信虎の矢がミツを襲う!!
    矢が刺さる?

    ヤーねぇ

    って、
    先ほどの番組笑点で林家木久蔵師匠がおっしゃってたのを思い出したり・・・。
    などとアホなこと云ってるばやいではないのです。矢は摩利支天像に当たり大事はなかったが、そ….

    トラックバック by ぱるぷんて海の家 — 2007/1/29 月曜日 @ 10:26:36

  8. 「風林火山」第4回 「復讐の鬼」

    光を放つ者は、影を追うものが傍にいてこそ、安堵して輝けるというもの。
    今の信虎にはそれがいない・・・。
    んなこと言われても、酷いものは酷い!!
    ミツの死で、泣いた泣いた話でした。{/face_naki/}

    きっと誰もがミツは信虎に射抜かれて亡くなった、と思っていましたよ…

    トラックバック by つれづれ さくら日和 — 2007/1/29 月曜日 @ 11:16:49

  9. patraさん、初めまして。
    このドラマは展開が速くて、悲しみや怒りなどの感情が深いのは伝わって来るものの、さらっと流れていくような感じがいつもしています。

    晴信に出会った後の、勘助の癇癪は、そのまんま受け取ってしまいました。
    読みが甘いです^^;。

    コメント by さくらこ — 2007/1/29 月曜日 @ 13:16:33

  10. はじめまして桜子さん♪

    盛りだくさんの話を詰め込む大河ドラマの難点ですね。
    目を離し台詞を聞き逃すだけで、あれ??と思うことしばしばです。

    深読みのpatraと言われてます(汗)

    のだめ飴があるんですね〜
    目下私は漫画12巻まで制覇しました。パリのお米が日の出と書いて「しので」と振ってあるのは本当でお嫁さんもしので米を使っているそうです。又後ほど・・・

    コメント by patra — 2007/1/29 月曜日 @ 19:14:04

  11. 風林火山:第4回 「復讐の鬼」

    今年の大河はチョット違う。 主人公・勘助の恋人・ミツが、武田のオヤカタサマに殺さ

    トラックバック by 食う♪読む♪歩く♪ — 2007/1/29 月曜日 @ 21:49:50

  12. 大河ドラマ「風林火山」#4

    「復讐の鬼」

    ミツ、逃げてェェェ! 矢よ外れろーー!の願いも虚しくミツは惨殺されてしまいました。フガフガ信虎ったら摩利支天に当てちゃうなんて、すごい腕前じゃないの。せっかく九死に一生を得たミツなのに、その後が酷いことになったんですね・・・{/hiyoko_thunder/…

    トラックバック by ミチの雑記帳 — 2007/1/31 水曜日 @ 22:28:27

  13. こんばんは♪
    ご訪問が遅れて申し訳ありません。
    「新選組!」は大大大好きだったので別格扱いですが(笑)、昨年一昨年と脚本がいまひとつかな〜と感じた大河に比べて、今年は結構好みです。
    武田信玄は北陸人の私にとってはあまり馴染みの無い武将なのですが、これを機に勉強したいなと思っています。

    コメント by ミチ — 2007/1/31 水曜日 @ 22:33:15

  14. 「新撰組」は別格っていうミチさんの気持ち、よ〜〜〜く解ります(笑)
    武田信玄は家来に恵まれていた武将ですね、エピソードも沢山あって面白いです。

    いつもご訪問くださって素敵なコメントを残してくださるミチさんのブログを読むのがたのしみなんですよ。見てるTVが同じみたい・・・なのもうれしいのです。

    きゃ!!
    今、気がついたんですがタイトル文字が復習になってました!!
    ボケが始まってますね、
    TBしてしまった皆さん、ほんとにすいません(穴)

    コメント by patra — 2007/2/1 木曜日 @ 1:04:36

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