2005/4/22 金曜日

特別な日・・・

Filed under: 人物 — patra @ 0:09:43

花

大伯父の眠る墓地の端に小さくて品のよい、父のお墓が出来た。想像以上に上出来だった、皆が嬉しそうだったので無理して出かけたかいあり。雨さえ止んだからすごい。
水晶を撒いた墓穴は白く綺麗に輝いて、まん中に安置した骨壷がぜんぜん寂しそうには見えなかった。不思議な気分で家族全員がしばらくジッと穴の中を見つめていた。家族全員の卒塔婆をお願いしたせかむしろ賑やかな感じだ。方丈さんにお経をあげていただく。墓守りの御夫婦も、砕いた水晶が余程綺麗だったとみえてしきりに質問され誉められましたが、私のアイデアではありません。竹炭の代わりに薦められただけですが大満足でした。

お経をあげて下さった方丈さんは親戚、彼のお祖父様が、私の大伯父に当る友松円諦翁ですが『仏僧系譜を知る辞典』に記載されている本を頂く。
円諦伯父の事が・・

父のお墓参りに来る時に大伯父のお墓もお参りできるという一石二鳥が、念願だったので非常にありがたい。

姉も、嫁ぎ先の墓地、小田原よりこちらへ移そうかしらん?等と真剣に考えているようだった。そうなれば家族が全員集えるわけだ・・・核家族な我が家には便利かもな、と思う。

無縁様のお墓と大伯父の墓碑にも持参したお花をお供えして、良い天気に感謝しながら留守が心配なので急ぎ家路へ・・・というより足が痛い私、椅子持参でも長く外出は、もうダメなんです。

家で頂いた本を開いてみると、これは中々便利かもしれない。
賢治と並ぶ円諦

聖徳太子からはじまって、空海、歴代の名僧の名がキラ星のように並ぶ中、円諦翁は宮沢賢治と並んで近代の所に記載されているのが賢治ファンでもある私は、単純に嬉しい。
今日行った、大正時代に創られた小さく質素な深川の墓地に法句経の訳者、円諦老師が眠っておいでだなんて誰も知らないのだろう、が、中国から運んだ仏像が良い具合に苔むし大きな樹木が繁り、まるで菩提樹の下で冥想するお釈迦さまのように見える。息子が購入した10年前より遥かに良い気が満ちているのが有り難かった。

息子夫婦の協力で大事な一仕事を終えた気分。深川、清澄庭園近く、香取鮨で注文しておいた江戸前鮨は母の奢り、究極のマグロ・・・こんな美味しいマグロも10年ぶりくらい。さすがな技。しゃりが小さめもうれしい。本マグロ

何だかんだグジグジ言いながらも最後まで母の食い扶持を守った父・・・明治男に感無量。

江戸前ならではの仕事

煮蛤

煮蛤が絶品。赤貝も丁寧な仕事がしてあった。

江戸前


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