且つための法則
勝つ、のでもなければ克つ、のでもない到達するべき道。・・・に且つ、+α。
これは非常に難しい事なのだ。昨日のK-1Maxを見ていてもそう感じた。
気負っていても勝負に勝つどころか参戦さえ出来ない事態が起きるのが人生だ。
昨日の「株の取得」に関しての逆転劇さえ、もし閃きに加え且つ、首尾のための秘策、「沈黙」があったならどう行方が変わっていたか分からないものを・・・。
優勝候補の筆頭の
山本kidが練習中に腕を折り欠場、練習に最も闘志を燃やし、サンドバッグを血に染めた武田がやり過ぎの結果、自らの脚を痛め、途中で2戦目を諦めたり、波瀾が多かった2005年K-1Maxの勝者は、カウンタ−狙いの小比類巻選手が36秒で武田選手の代役、新田をノックアウトし、2度目の優勝になった。けれど小比類巻選手にとっては危ない勝負だったとおもう。1戦目の対戦相手、安廣一哉選手に辛うじて判定で勝つたわけだから・・・山本kidや武田の調子が整っていたら際どかったように思う。調子をあげていくのが遅いとは、精神力の弱さに通じる。
そこへ行くと種目違いで闘った宇野薫選手の寝技は、何とも凄い、さらに且つ,あらゆる力、自分の中に結集しているように目に漲る自信が有り、トルコのイルマッツ?選手を簡単にねじ伏せてくれた。あの全然、強そうでは無いベビーフェイスで、あのリズムあるスピード!格闘技さえ頭脳プレーである!とまざまざとみせつけるような清清しさだった。人生を謳歌しているのもすばらしい。お洒落だし、ってファッションリーダーだしなぁ。
直前で選手の欠場が頻発したのにも拘わらず、慌てず騒がず魅力的な対戦相手を補給する能力を持つ谷川貞治プロデュ−サー、この人も凄い。欠場した山本Kidの代わりにオリンピックレスリングから初めてプロの試合に挑んだ宮田和幸選手も実に有望だったから、格闘技からしばらく目がはなせない。
努力に加えて、なお且つ工夫する事、無くしては道へ辿り着きませんね。この直、且つ・・・+αが非常に大事なんだと思う。