2004/9/6 月曜日

武士・・・MUSAを見る

Filed under: 感想 — patra @ 23:01:19

引退した人間であっても、やっぱりどうしても映像に興味を持ってみてしまうから、家ではBS放送からmove+1やスーパーチャンネルと有線放送まで入れているが、見たいものはDVDが発売になると速効で息子が購入してくれる。まず私が見てからパリへ郵送。だからネタばれするような事は書くと叱られるけど・・・エンターティメントとして最高だった。
チョン・ウソンを知らない人はいないとおもうけどまさに適役、朝から夜まで実に3回も繰り返して観たのめり込みようです。熱烈お薦め。

何が格好良いか?というともちろん目移りする役者層の厚さも気持ちよいけれど、国をあげて“映画は国策”と言い切る韓国映画人の熱風が強烈に感じられるところ。もう嫉妬しちゃうくらい世界市場で商売をしようとする目線が監督、スタッフ、役者、に育っている!という点です。
東京ドーム6?〜9個分の規模の大セットやオープンセットを大統領命令で所有する国民なんです。たとえば役者の使うカツラ一つ、血のり一つ、槍ぶすまになる人形の身体のリアル、血潮の量の計算の仕方、どれを取っても世界レベル、尚かつ真似事ではない個性がある!という素晴らしさ。参っちゃう。役者の台詞にも注目です。時代劇にありがちな胴間声を張り上げて、悪戯に活舌不明瞭・・・という無駄に力の入った演技が全く無いのです。
主役の男優の殺陣を、どの場面でも美しいショットから撮ろうとする監督の意気込みと自信。韓国の国民的スターのアン・ソンギの待ち時間の謙虚さ・・・・等、メーキングも含め学ぶことが多い映画です。
武MUSA士

ちなみに残酷シーンは技術ばかりが目についてしまい全く気にならないのは特殊メイクから見る癖の職業病の名残りです。


  1. チョン・ウソンって有名なの?誰だか知らないよ!
    さすがにフランスでは韓国ものは全くやってません。
    そういえばチャン・イーモウの『HERO』が今アメリカで大ヒットしているらしいね。
    それにしても、チャン・ツィイーいろんな映画に出てるけど「さゆり」役というのは如何なものか??

    コメント by 息子 — 2004/9/7 火曜日 @ 1:18:15

  2. 日本女性誌は美男には弱いのよ、尚、私は「上海グランド」で見初めたんです。
    アンディ・ラウ、レスリー・チャンを見逃さない香港映画通だもの。
    韓国人モデルなのに香港映画スターを喰ってましたよ。

    サイトに紹介されてる「甘いマスク」かい、と見くびると、びっくりしますよ、精悍、勇壮、獅子の目。風のごとく走る、殺陣が上手い。
    現代物よりこの武士のほうが別人のように味があります、長い髪の毛が似合ってます。

    コメント by patra — 2004/9/7 火曜日 @ 8:37:52

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